第十四話 魔法
今回短めです。
申し訳ありません。
※追記 フィーアの魔法、『手当』が抜けていたため修正しました。
——ロステルラッテ 宿屋の一室——
◇◆◇◆◇
フィーア=グルラージ 年.16 女
<ステータス>
HP 1200/1200
MP 3500/3500
攻撃 250
防御 240
速度 470
的中 380
幸運 400
<スキル>
『風球』『風針』
『風陣』『暴風』
『魔風』
『手当』『回復』
『大回復』
『激励』
『速度』『硬質化』
<補助スキル>
『小剣の達人』『偽装』『料理人』
『風攻撃・上』『治癒向上・中』
<称号>
『風使い』『回復役』『剣術に長けし者』
『貴族令嬢』
『魔王に仕えしもの』『メイド』『ボッチ』
『初めての友達』
◇◆◇◆◇
(風系の魔法と回復が得意って感じだな)
フィーアのステータスはサポーターのスキルがいくつかあった。
称号は見なかったことにしておこう。
「シュンのステータスぶっ壊れてません!?」
「は?、なんかおかしなとこあったか?」
「パラメーター異様に高いですし、魔法もめちゃくちゃだし、一つ文字化けして読めませんよ! でも効果は分かるんです。やっぱり変です!」
どうやらシュンのパラメーターはかなり高いそうだ。
しかも魔法もかなり強いらしく常人とはかけ離れているらしい。
文字化けしていたの『挑みし者』だった。
『※※※※※』となっていて〝神に挑む破者しか持つことは出来ない〟と書かれている所は無くなっていた。
恐らく神(悪魔)の仕業だろうとアタリをつける。
だが、どう説明しようかとシュンは思った。
シュンから説明することは出来ない。
それもそのはずである。
神(悪魔)の提示した規則は以下の通りだ。
一つ、戦争が神によってもたらされたことを異世界の住民に伝えてはならない。
一つ、ただし、クラスメイト達に説明することは認める。
一つ、クラスメイト達から異世界の住民に伝えることは認める。
そう、神(悪魔)が関わっていることは話せないのだ。
少なくともクラスメイトを経由しなければ伝えることは出来ない。
ならばどうすれば良いだろうか。
シュンは唇を噛んだ。
伝えたい。
今のこの現状をフィーアに教えたい。
でも、それは叶わない。
不甲斐ない自分に嫌気がさした。
「フィーア、お願いがある。」
シュンはフィーアに今はそのスキルについて教えることは出来ないと伝えた。
そしていつか必ず詳しい理由を教えると誓った。
シュンは怖かった。
せっかく出来た友達に隠し事しなければいけない。
それはとても失礼な行為だ。
「親しき仲にも礼儀あり」と言う言葉もあるが、シュンの中では極力隠し事はしないというのが彼の礼儀であった。
せっかく仲良くなったフィーアに失望されると内心動揺しつつも彼女からの返答は意外なものだった。
「理由があるなら仕方ないですね。でも、いつか教えてくださいね?」
「——あ・・・、あぁ絶対話す!約束だ。」
一拍遅れて反応したが、本音ではかなり心臓の音がうるさかった。
フィーアに嫌われなくて良かった。
また一人になるのではと思った。
だが、そうはならなかった。
それだけで今は嬉しかった。
シュンが心臓の鼓動が収まるまでリラックスしていると、一つ気になることを言った。
「なぁ、魔法の威力ってどれくらいなんだ?」
「魔風はかなり威力の高い魔法ですよ。半径300mくらいに巨大竜巻を引き起こします。だから魔系のほとんどを持っているシュンはおかしいんです。やっぱり初代魔王様の血を飲んだからですね」
「なるほど。そもそも魔法ってなんなんだ?、聞くのが遅すぎたが使ったこともないしな」
「魔法とはですね——」
属性は火、水、氷、風、雷、地、光、闇の8種類である。
シュンは魔系と呼ばれる究極魔法のうち4属性も覚えていたのだ。
これは常人ではありえないことである。
さらに『終焉』は全ての属性を含むため威力がどれほどのものかは言うまでもない。
また、魔法は大きくわけて3つある。
1つは身体魔法。
これは体内に保有する魔力、つまりMPを魔法として放出するものである。
威力や魔法の質は個人の素質と努力で決まる。
そして、2つ目は妖精魔法。
これは妖精と契約することで使える魔法。
かなり威力が高く、MPも使用しない。
ただ誓約も厳しい。
例えば、契約できる妖精は1人につき1匹などというものがある。
これは契約を結ぶ妖精が最初に持ち出す条件の1つであるため例外もある。
妖精のいる場所や魔法の種類などは長くなるため今は省略しよう。
最後の3つ目は精霊魔法である。
これは大気中に存在する精霊を使用して使う魔法。
使用するには弛まぬ努力と才能が必要で、精霊魔法の使い手は少ない。
しかし、身体魔法より威力が高いと言われているほど強力である。
「——って感じですね」
「案外奥が深いんだな」
「そりゃそうですよ。私たちの生きるずっと前から存在しているんですし魔法の歴史は長いんですよ。中には〝魔法歴史研究〟なんてのもあるくらいですから」
「〝魔法歴史研究〟か」
魔法の歴史。
シュンは魔法の根源は神(悪魔)の仕業だと推測した。
そもそも、この世界の成り立ちもあやふやである。
それも含めて聞こうと思ったが。
「シュン、ギルド行かないんですか?」
「ッ!? あ、そうだ! 忘れてた!!」
もう既にお昼になっていた。
今日は冒険者ギルドで冒険者登録をしたり、道具や装備を買ったりしたりとやることがたくさんあったのだ。
「こうしちゃいられない。フィーア詳しい話は後だ。冒険者ギルドに行くぞ」
「はいッ!」
シュンはまだまだ知らなければ行けないことが沢山あると思いながら、フィーアと2人、町に出かけるのだった。
------------------------------------------------------------
——???——
「レン、どこ行ってたのさ!」
「お母さん、ゴメンなの」
暗い洞窟の中、1体の龍と少女が話していた。
普通魔物が言語を理解することは無いのだが、この存在は知能が高く言葉も理解していた。
「あたしはもうそんなに長くない。あたしゃあんたが心配だよ」
「だから今日私は人間界に行ってきたの」
「人間界ねぇ。あたしゃあそこは嫌いだよ」
「どうして?」
「あそこは気持ちの悪いとこさね。自分の保身しか考えない愚図の集団さね」
「むぅ〜。そこまで酷くないの」
「あたしゃあんたがそばに居てくれれば何も言わないよ」
「うん、分かったの。だから長生きして欲しいの」
「ハッハッハ!言うようになったね! 任せときんしゃい、まだあたしは死ぬつもりはないよ」
「良かったの」
2人の和やかな会話が洞窟内に響き渡った。
次回冒険者登録です。
まだまだ知らなければいけないことが沢山あるので、どうぞ、お付き合いくださればと思います。
面白い、続きが読みたいと思われた方はぜひ評価のほどよろしくお願いします。




