第四話
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父は突然の中で靴を脱ぎ、外へ降り立って歩き出した。
「何をしているの?」と尋ねたいが言葉が分からない、しかも喉もまだ発達しきっていない、疑問を問いかけることができないまま。
もうだめだ…眠たい。
まだ幼いせいか、活動の限界を迎えて身をそのままに目を瞑った。
ドタバタと忙しい音が聞こえたせいで、眠りから醒める。
目を開けると、第一に床に撒き散らされたアクリル絵の具のように、馬車の扉の方から鮮血色が木板の繋ぎ目をつたって沁み広がっている。
最悪の事態に備えて俯瞰だ、俯瞰を徹底しなければ、すぐ感情的になるのはダメだ。
感情を抑えて、流れとは逆に目線を進めると、次に見えたのは黒ずくめでヒジャブをつけた、父であろう人だった。
背中には綺麗に小さな風穴が空いている。
まるで『銃』に撃たれたようだ。
情報を整理していると、母の甲高い悲鳴が現実とはかなり遅れて聞こえた。
それに続くように、勢いよく。
馬車何人かの黒ずくめの盗賊たちが乗り込んできた。
一番最後に乗り込んできた、リーダーらしき人が「不必要に動くな、金目の物を探せ」状況にそぐわない落ち着きようで言った。
あれ、なんで聞き取れるんだ?
数秒の沈黙があった後に、母は無言で魔法を背中で、練り始めた。
色的に風魔法だろう。
母は気が動転したのか、愚かな勇敢さなのか、はたまた敵討、それとも執念なのか、それがわかるのは本人だけだが、確かに決意が宿った瞳が映った。
盗賊(?)が近距離だが踏み込んで、床材が軋み、ミシッとが鳴る。
待ってましたと言わんばかりに母はダックして避けつつ、右腕を振りかぶってカウンターとして風魔法を打ち込んだ。
ボクシングの右フックが決まったように顎に拳が入る。
遅れて魔法が発動、風が頭が粉々に分解する。
それと同時に血が飛び散り、体が倒れる。
「はぁ…調子に乗るからぁ」リーダーが言うが、その言葉を無視して、続け様に母は殴りかかる。
力強く踏み込まれた、木の床材はもう一度大きく、ミシッと鳴る。
しかし、リーダーは黒ずくめのコートに隠れていたリボルバーのような物を腰から抜いて母に照準を合わせる。そして、すぐさま引き金を引く。
銃声は無く、拳は届いたと思うほどまでに迫っていたが。母は力無く崩れ落ちた。
「このガキと、金目の物を持ってずらかるぞ」
待機していたであろう、屈強な男にそのまま馬車の荷台に、乱暴に放り込まれた。
クソっ、なんで転生してすぐこうなるんだよ。最悪だ。今からどうすんだよ。
コイツの顔は絶対に忘れない。絶対仇を取ってやる。
20分後に馬車は出発した。
一言:シリアス回にしてしまいました…書いてる分には
楽しい
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