第三話
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モチベが上がります!
ここまでが前世、菅主雄としての記憶である。
暗闇から解放されるように微かな肌色が目に差し込む。
肌触りと心地よく揺れるリズムは、布に包まれて抱き抱えられているようだ。
微笑み抱きかかえる、きっと母であろう人物だった。
目を開けるとそこには銀髪ロング、奥が澄んでいる綺麗なエメラルドの瞳…全てのパーツが神によって作られたようにさえ見える。微笑む姿は今まで見た中で一番美しいと言って過言では無いだろう。親ガチャは申し分ないだろう。
「◎△$♪×¥○&%#@*¥%」
母はメイドと会話をしているようだ。
案の定、この世界の言葉は聞き取れない。前世で学んだ言語の中で、発音的にはドイツ語に似ているかもしれない。
そのまま視線を動かして、天井や部屋の見える隅々まで見る限り、シャンデリアや金の食器などなど、かなり裕福な家庭のようだ、豪華絢爛さから見て貴族以上で確定だろう。
「っよっしゃぁ」
これが俺ハーコン・スヴェンが最初に辿々しいが発した言葉だった。
「ハーコン」
爆誕から三週間後、発音的にハーコンが自分の名であることが分かり、今のところ自分の名前しか覚えていない。人の身なりや部屋などの豪華絢爛さから見て貴族以上でろう。
しかし、赤ちゃんっていうのは楽だなぁ、何の苦もない。
一番困るというか嫌なのはのは排泄だが。
寝てたら制御不可能な流動体たちがうねりを上げてビチョビチョにするのだ。
いつも通り母に揺すられて心地よく眠っていた時だった。
初めて見る人だった、今までお手伝いさんは女性しかいなかった。
かなり母がかなり親しいふうに話しているからに俺の父だろう、というかザ・貴族って感じの服を着ている。
父は金髪の若々しいイケメンであった。そう言えば、今の自分ってどんな姿なんだろうか。鏡はこっちにきてから見てない。この二人の子なら確実にイケメンだろうと期待を膨らませてもいいだろ。
父は部屋に入ってきたところから、俺をチラチラと目を合わせて。抱っこでもしたいのだろうか。
しかし父は何かするわけでもなく、ベットで横になっている俺を端に母との話を始めた。
それから一週間程経った頃だった。俺は母に抱えられ、初めての馬車に揺られて、どこかへと向かい始めた。
父を見るのは二回目だが、先週と全く違う格好で、父は着慣れないように真っ黒のアラビアンローブを着ている。父は前世で言う欧米顔だからか、アラビアンローブはしっくりこない。
ガラスの窓から外を覗く、自分の顔が反射して映った。
そこには将来がイケメンである姿が簡単に想像がつくような赤ちゃんで我ながら端正な顔立ちだった。
まず目は、二人由来ののエメラルドグリーン、次に顔は…中性気味だから多分母似だろう。赤ちゃんの生え始めた毛では分かりずらいが、髪の色は金髪であることが分かった。
それから三時間ほど馬車に揺られて、スピードを緩やかに落として停まると。窓から映る景色には砂漠が地平線の端まで続いていた。父は座ったまま足を上げて、ハイカットブーツを脱ぎ脱ぎ始めた。裸足で砂漠へと降り立ってどこかへと歩き出した。
一言:お母さん、可愛い
読んでくださりありがとうございます!
なるべく週末の朝7時に更新をしていく所存です…
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