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第三章:呪われた運送状 PART.2

IV


同じ時刻、デレン地域病院。


サシャは薬局の整理をしていた。今日は患者も少なく、珍しく静かな一日だった。薬品を整理しながら、彼女の思考はあちこちへと彷徨っていた。


ここ数日、誰かに見られているという感覚がどうしても拭えなかった。


悪意があるわけではない。ただ──見られているのだ。通りで振り返り、窓辺に立って外を見渡してみても、何も見つからない。それでも、その視線の感覚は決して消え去らなかった。眠りから飛び起きることさえあった。窓の外に誰かがいると確信して。しかし窓を開け放ってみても、そこには何もなかった。


彼女は薬瓶を一列に並べ、ガーゼをきちんと四角く畳み、医療器具を拭き上げた。どれも毎日繰り返す作業で、目を閉じていてもできることばかりだ。だから彼女の心は、別の場所へと迷い出ていった。


その思考は、あの傷痕の男へと向かった。


あの男はこれまでに何度も病院の外に現れていた。いつも遠くに立ち、身動き一つせず、ただ彼女の方を見つめている。一度も中へ入ろうとしたことはなく、誰にも話しかけたこともない。ただ、見ているだけだった。


いったい何が望みなのか。


扉が開いた。マリエンが入ってきて、一通の手紙を手にしていた。


その表情は奇妙だった。眉はかすかにひそめられ、唇は薄く引き結ばれている。彼女はサシャに手紙を差し出した。


「サシャ、これ、誰かから渡してほしいって」


サシャは手紙を受け取り、封筒を見た。署名はなかった。ただ一行、歪んだ不揃いな文字だけが書かれている──


「サシャへ」


彼女は封を開けた。


中には、ただ一文だけが記されていた。


「この運送状に、お前の母親の名前がある」


同封されていたのは一枚の紙──貨物運送状を手書きで写した控えだった。筆跡は乱暴で、まるで必死に急いで書き写したかのようだった。日付、発送元、宛先、貨物の説明がぎっしりと並んでいる。サシャの目が、ある一つの名に釘付けになった──


シェイリャ・ヘルメス


彼女の手が震えた。手紙が指から滑り落ち、床へと舞い落ちていった。


シェイリャ。


母が話してくれた名前。母の名前。会ったことのない、彼女をこの世に生み出した女性。二十一年前、あの大雪の夜に死んだ女性。


なぜ、母の名前がこの運送状に載っているのか。


彼女は顔を上げ、マリエンを見た。胸の鼓動があまりにも激しく、張り裂けてしまうかと思えた。


「これ、誰が?」


マリエンは首を振った。その表情は困惑に満ち、心配の色が滲んでいた。


「分からないの。子供が届けてきたの──七つか八つくらいの男の子で、ぼろぼろの服を着てた。誰かが銅貨を一枚くれて、これを渡してくれって言ったんだって。誰かは聞いたけど、帽子を深くかぶってて顔は見えなかったって」


サシャは薬局を飛び出し、病院の入り口へ走った。


通りは行き交う人々で溢れていた。シフトを終えた労働者、屋台を片付ける商人、先を急ぐ旅人、家路をたどる人々。沈みゆく夕日がすべてを金色に縁取り、影は地面に長く伸びていた。しかし、その中に見知った顔はどこにもなかった。


彼女は戸口に立ち尽くし、手紙を握りしめ、あの運送状を握りしめ、心臓を激しく高鳴らせていた。


あの傷痕の男だ。


彼に違いない。


ずっと自分を見つめていたのは、あの男なのだ。


あの男だけだ。


V


その夜、サシャは教会へ向かった。


聖キャサリン教会は、沈みゆく夕日の中で格別に静かだった。灰白色の石壁は淡い金に染まり、尖塔の頂点にある菱形の星は冷たく光を反射していた。数羽の鳩が軒先で静かに羽を休め、クークーと喉を鳴らしていた。


サシャは扉を押し開け、中へ足を踏み入れた。


教会の中は薄暗く、祭壇の前に灯されたろうそくの灯だけが揺らめいていた。聖母像の前で、ろうそくの炎が揺れ、サシャの影を壁に映し出しては伸び縮みさせている。空気はろうの香りと線香の香り、そして教会特有の深い静寂に満たされていた──心までをも静まり返らせる静寂だった。


デレンは聖母像の前に跪き、夕の祈りに深く沈んでいた。


黒い修道服をまとい、白いベールで髪を覆い、背をサシャに向けている。その姿は小さく、痩せ細り、歳月に背を丸められていたが、それでも背筋をまっすぐ伸ばして跪いていた。ロザリオの珠を指に絡め、唇がかすかに動いて経文を唱えている。


サシャは隣に跪き、何も言わなかった。


ろうそくの炎が風に揺れた。外からは夕の鐘が一つ、また一つと響き、長く、優しく鳴り渡ってくる。


長い時が過ぎてから、デレンは目を開き、彼女を見た。


「どうしたの?」


サシャは彼女に手紙を手渡した。


デレンはそれを受け取り、読んだ。その顔色が変わった。劇的な変化ではなかった──ただ、口元がほんのかすかに強張り、眼差しが深くなっただけだ。しかしサシャには見えた。


「これは……どこで?」


「誰かがこれを」サシャは彼女を凝視し、表情の微かな揺らぎも見逃すまいとしていた。「母さん、この運送状は何? どうしてあの名前が載ってるの?」


デレンは長い、長い間沈黙した。


ろうそくの灯が風に揺れた。窓の外で鳩が鳴いた。遠くからは、かすかでくぐもった海の音が聞こえていた。


サシャは待った。


ついに、デレンは口を開いた。その声はとても小さく、とてもゆっくりで、言葉が計り知れない深みから引き上げられてくるかのようだった。


「二十一年前」彼女は言った。「あなたの母親がパズへ来たのは、偶然ではなかったの」


サシャの胸が激しく打った。


デレンの目は聖母像に据えられ、まるで古い記憶を手繰り寄せているかのようだった。「貨物の積み荷が一つ、ドゥエイガから運ばれてきた。あなたの母親は、その積み荷に付き添ってパズへ来たのかもしれない。そして……」


彼女は言葉を切った。


「それから、死んだ」


サシャの頭の中が完全に空白になった。


「どんな積み荷?」


デレンは首を振った。


「分からないの。彼女は何も話さなかった。ただ、あなたを私の腕に託すだけで精一杯だった。それから……」


彼女は最後まで言わなかった。


サシャは運送状を握りしめ、母の名前を見つめた。


シェイリャ・ヘルメス。


二十一年前。


ある積み荷。


彼女はあの傷痕の男のことを考えた。ずっと遠くから自分を見つめ続けている、あの男のことを。


彼は何を知っているのか。


どれだけのことを知っているのか。


「母さん」彼女は尋ねた。「誰かがずっと私の周りにいる気がするの。あれは誰なの?」


デレンは彼女を見つめた。その目には涙が光っていた。


「あの人は……」彼女は言いかけて、止まった。


「あの人が何?」


デレンは目を閉じた。何か重大な決断に至ったかのようだった。


「あの人は、あなたの父親の友人だった」彼女は言った。「友人……だったの」


サシャの全身が固まった。


彼女の父親。


見たこともないあの男。


「私の父親は誰なの?」


デレンは彼女を見つめた。長く、探るような眼差しだった。


「あの人の名は……」彼女は言いかけた。


そのまさに瞬間、教会の扉が勢いよく開かれた。


一陣の冷たい風が吹き込み、ろうそくの炎を激しく揺らめかせた。戸口に、逆光で輪郭だけになった人影が一つ立っている。顔は闇に隠れている。


しかしサシャには、あの傷痕が分かった。


VI


彼はそこに立ち、身動き一つせず、二人を見つめていた。


サシャは立ち上がり、彼と向き合った。胸の鼓動があまりにも激しく、張り裂けてしまうかと思えた。言いたかった──あなたは誰なのかと。なぜずっと自分を見ていたのかと。母とどんな関わりがあるのかと。


しかし、声は何も出てこなかった。


男は彼女を見つめ、長い間見つめていた。その目には無数のものが湛えられていた──悲しみ、罪の意識、安堵、そして何か絡み合った読み取れぬ感情。


それから彼は向きを変え、夜の闇の中へと歩み去っていった。


「待って!」サシャは後を追って走り出した。


しかし、外の通りには誰の姿もなかった。冷たい風と、夜と、遠くに点在する街の灯りだけがある。


彼女は教会の戸口に立ち尽くし、人影のない通りを見つめながら、いつしか涙が止めどなく頬を伝っていた。


VII


川の土手で、オーウェンは座り込み、水の流れを見つめていた。


夜は更け、月はまだ昇っていない。川面は暗く平坦で、遠くの工場のかすかな灯りが揺れているだけだった。風が葦の間を抜け、紙のようなかさかさというささやきを立てていた。


二つの欠片は彼の傍らに置かれ、並んで、両方とも光を放っていた。


彼の心はその日の出来事を繰り返しなぞっていた──コブの狂乱、ヴィクターの古い運送状、イニアスの手紙、ロウズという名の男、そして二十一年間待ち続けたあの欠片。


ロウズ。


オクド・ジャド。


この二つの名は同じ男なのか。


分からなかった。


だが、骨の髄まで染み込む深い確信に満たされていた──これらの出来事はすべて、自分と繋がっている。あの結晶と繋がっている。あの欠片たちと繋がっている。


近づいてくる足音が聞こえた。


彼は振り返らなかった。誰だか分かっていたから。


サシャが彼の隣に腰を下ろし、何も言わなかった。


長い沈黙の後、彼女は口を開いた。その声は掠れていて、泣いた後のようだった。


「オーウェン」


「うん?」


「あなたも感じてる? 最近、変なことばかり起きてるって」


オーウェンは顔を向けて彼女を見た。月がようやく昇り始めて、その光が彼女の顔に落ち、赤く腫れた目を照らし出していた。


「きみもか」


サシャはうなずいた。彼女はポケットから運送状の控えを取り出し、彼に手渡した。


「今日、誰かがこれを届けてきたの」


オーウェンはそれを受け取り、その名を見た──


シェイリャ・ヘルメス


彼の手が、ほんのわずかに止まった。


彼は自分のポケットに手を入れ、ヴィクターがくれた古い運送状の控えを取り出した。二枚を並べて置く。


二つの書類は全く同じ形式だった。どちらも青結晶の標本、全十二箱、ドゥエイガからアランへの発送。ただ日付だけが違っていた──一つは二十一年前、一つは今。


二人は顔を見合わせた。


「これは……」


「二十一年前のものだ」オーウェンは言った。「同じ貨物だ。同じ数量。同じ発送元と宛先だ」


サシャの手が震えていた。


「私の母の名前が……」


オーウェンはしばし沈黙し、それから言った。


「親方が今日教えてくれた。二十一年前にこの貨物を取り扱った男は、二度と戻らなかったって」


彼はサシャの目を見つめた。


「きみの母親も……戻らなかったのか」


冷たい風が川面を渡り、鋭い寒気を運んできた。


遠くで、教会の鐘が鳴り始めた。

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