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四章第1話 小さな世界にいざ出陣

朝。


ぽぉ〜

眠いな…… ニールの顔には隈が出来ている。


ふわぁ〜あ!

よく寝たぁ! 久しぶりに安心して寝れたな! リックは元気満々だ。


「それじゃさっそく行くか。 ほら、手に乗れよ」

リックはニールの身体よりも太い指を突き出す。

ニールはリックの胸まで運ばれ、定位置に着いた。 相変わらず巨人のニオイは強烈だ。

「じゃあ行くぞ」

ズシーン…ズシーン…


リックは一歩一歩丁寧に歩いた。 ニールは衝撃に負けないようにリックのポケットをしっかりと握る。

ズシーン…ズシーン…


リックの歩行練習は良かったようだ。 リックの歩きで無事にいずみへと到着した。

「ここからどう行けば良いんだ?」

「左に曲がって泉沿いを進んで」

「分かった」

ズシーン…ズシーン…

ニールは非常に高いこの位置から頑張って下の様子を確かめる。 下からみた景色とここから見る景色。 違い過ぎて同じ所なのかすらよくわからない。

「あ! ここでストップ!」

ズシーン…

「ああ!! 行き過ぎ!!! 足!! 足どけて!!! 降ろして!! 早く!!!」

リックはニールの声に慌てて足を上げて一歩下がった。 ニールを地面に置いて、真上からニールの様子を眺める。

穴掘りでもしているのか? ニールはリックが踏み潰した土を掘っている。 が、リックの巨体で踏み潰した土は堅かった。 ニールの力ではどうにもならない。

「俺がやろうか」

リックはニールを摘まんでどかし、土に指を突っ込む。 するとすぐ下に少し硬い物が……

上の土を払い除ける。 金属の板? ニールは膝を着いて俯く。 なんだろうこれ。 リックはこれをつまみ上げて目の前で観察した。 やっぱり金属の板。 とっても薄く伸ばされている。

「これは何?」

「潜水艇……」

「潜水艇!? これが!?」

「リックに踏まれて潰れちゃった……」

「あ……そっか……ごめん……」

そりゃそうか。 この金属板は指を乗せるだけでグニグニと曲がる。 なんの金属かは分からないが、薄さが半端ではなかった。

「どうして土の下に置いておいたの?」

「ここのサソリは頭が良くて、潜水艇を見つけると集まって来ちゃうんだ。 普段は水の中に隠すんだけど、探索に行った日に突然ものすごい大津波が起きて、陸地に……」

それってもしかして…… 俺が泉に飛び込んだ時?……

「ごめん…」

ニールとあってからのごめんを言う率の高さ。


「それじゃあ国に行けないの?」

「実はもう一つあるんだ。 緊急用に一つ潜水艇がこっちに置いてある。 それも陸地に座礁しちゃって僕1人じゃ運べなかったけど、リックがいれば動かせるよ」

「そっか。 じゃあ行こう。 手に乗って」

非常用潜水艇へと移動する。 今度は踏み潰さないように気をつけながら……

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