其の緑
さて、なかなか あきらめよう としないエリオンに、天使たち は イラついて いました。
なぜって、このまま では、言いつけ を まもってないことが神様に ばれて しまいますからね。
そこで天使たちは、神様に しかられたくない 一心で、形だけ遊んで あげる こと に しました。
『なぞなぞ』や『かくれんぼ』です。
それも、大人の学者さん ですら むずかしいナゾ ナゾや、魔法でトウメイに なって の かくれんぼ です。
とても では ないけど、遊んで あげてるようには見えませんが、なに を して遊ぶか は天使たち の自由なのでした。
イジメを見つかった いじめっ子が、
『遊んであげていた だけ……』
と言い訳しますが、あんな感じ でしょうか?
よく 物語で、人質を取った魔王が、
『ゲームをしよう。』
とか、
『ひとつ、賭けをしないか?』
なんて言いますが、
あのモデルは天使たち なのでした。
みなさん、そんなふう に持ちかけられても、けっして調子を合わせては いけませんよ?
まぁ そうは言っても、観察 日記に予定を書かれれば、言質を取られた上に、自分から了承したと思い込まされ、その様子を報告されてオシマイですけどね。
さて、はじめ は がんばって お山に通っていたエリオンでしたが、
『ボクは、天使様にも きらわれて いるんだ……』
と、なんとなく さっして、公園に通うのを やめてしまいました。
でも、やっぱり さびしいもの は さびしいのです。
『そうだ! こんなボクでも、神様なら きっと相手にしてくれる!』
エリオンは そう思いつくと、さっそく教会を たずねようと しました。
天使たち は、おおあわて……。
このままでは、いいつ けを守っていないことが、神様に ばれてしまいます。
いそいで大雨をふらせ、カミナリを ならすと、エリオンが教会を たずねるのをジャマしました。
そうして夜中に 神様のフリをしてエリオンの夢に あらわれると、
『お前のような悪い子は、来てはならん!』
と伝えたのです。
では、よい子になったら会ってもらえるのでしょうか──?
もちろん、ちがいます。
翌日、天使たちは、ふたたびエリオンの夢に あらわれると、
『テストに合格すれば、会ってあげよう。』
と伝えました。
自分よりも ちいさな生きものを大切に出来るか?というテストです。
もちろん、イカサマでした。




