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異世界に転生したら触手で、助けた少女に神様って言われたので神様ごっこします!  作者: frandre scarlet


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43話

 朝の光が神殿の外から差し込む時間。

 ティアはホルンを連れて村の広場へ向かった。

 ホルンは、足取り軽くついていく。

 ティアは広場の端で立ち止まり、ホルンに目を向けた。


「今日はまず学校の授業補助から始めてみよう。子供たちに神様の話を伝えるところを手伝って」


 ホルンは目を輝かせて大きくうなずく。

 彼女はすぐに小屋の入り口へ駆け寄り、子供たちが集まるのを待った。

 授業が始まると、ホルンはティアの横に立って板を指差した。

 彼女は神様の文字を何度も書きながら、声を弾ませて子供たちに語りかけた。


「神様はいつも村を守ってくれているのです! 縄張りが広いおかげで、みんなが安心して遊べるのですよ!」


 子供たちはホルンの勢いに負けず体を乗り出す。

 一人の男の子が手を挙げて質問した。

 ホルンはすぐにその子の前にしゃがみ込み、熱心に答えを返す。


 ティアはホルンの様子を静かに見守りながら、時折補足を入れた。

 彼女はホルンが子供たちを巻き込む勢いを、優しく受け止めていた。

 授業の合間に広場へ移動すると、ホルンは村人たちの作業にも積極的に近づいた。

 彼女は蔓人の女が野菜を運んでいるのを見つけると、すぐに駆け寄って手伝い始めた。


「神様のおかげでこんなに立派な野菜が育つのです! 一緒に運びましょう!」


 蔓人の女は少し驚いた顔をしたが、すぐに笑ってうなずいた。

 ホルンは野菜の入った籠を抱えながら、歩きながら神様の話を続けていた。

 昼近くになると、川辺で水を汲む作業を手伝うことになった。

 ホルンは桶を二つ持ち上げ、バランスを上手くとりながらティアに声をかけた。


「ティア様、わたしもっと色々手伝いたいのです! 神様の村を大きくするために、できることは何でもやります!」


 ティアは桶を一つ受け取りながら、柔らかく微笑んだ。

 彼女はホルンの熱意を静かに受け止め、言葉を返す。


「その気持ちはとても嬉しい。でもまずは一つずつ、丁寧に覚えていこうね」


 ホルンは桶を抱えたまま大きくうなずき、目を輝かせている。

 彼女は川辺で水を汲む村人たちに次々と声をかけ、作業を手伝っていく。

 午後になると、二人は再び小屋に戻って子供たちの復習を見る。


 ホルンは板の前に立ち、神様の話をもう一度熱心に繰り返す。

 子供たちはホルンの勢いに引き込まれ、笑いながら文字を書き写していた。

 ティアはホルンの横で静かに見守り、時折手を添えて修正を加えた。


 ホルンの積極的な動きは、子供たちの集中力を自然に高めていた。

 夕方近くになると、広場で見回りをする。

 ホルンは新しい住人のそばに駆け寄り、神様の縄張りの話を熱心に伝える。


 彼女は村を徘徊してる小さい触手に気づくとすぐに駆け寄り、頰を押しつけて喜びを表現した。

 ティアはその様子を少し離れた場所から見つめ、静かに息を吐いた。

 ホルンの熱意は村に新しい風を吹き込んでいた。


 一日が終わり、二人は神殿へ戻る道を歩き始めた。

 ホルンはまだ興奮冷めやらぬ様子で、今日の出来事を次々と話していた。

 ティアはそれを優しく聞きながら、巫女候補としてのホルンの成長に期待する。

 村の夕暮れ、ホルンの明るい声で少しだけ賑やかになっていた。



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