40話
川辺の水が流れる音が響いていた。
リーフは淡い緑がかった髪を風に揺らしながら、ミズハの隣に並んで歩いていた。
ミズハは青みがかった長い髪を肩に流し、透き通るような白い肌が光にさらしている。
彼女は水の流れを眺めながら、穏やかな表情で足を進めていた。
リーフは少し歩みを緩め、静かに切り出す。
「ミズハ、今日は少し話がしたいの」
ミズハは立ち止まり、優しい水色の瞳をリーフに向けた。
彼女は柔らかい声で答えた。
「何でしょう?」
リーフは川の水面を見つめながら、ゆっくりと言った。
「ミズハはいつも子供たちの傷を優しく癒してくれてる。神様の話をするときも、みんなの心を自然に落ち着かせる。私はそれを見て、ミズハなら巫女候補として村の皆を導けると思ったの」
ミズハは少し目を丸くした。
彼女は青みがかった髪を指で軽く触りながら、静かに息を吸った。
リーフの顔がミズハの方を向き、まっすぐ見て続ける。
「もしよかったら、巫女候補になってみない? ミズハの優しさは、きっと多くの子供たちを支えられると思う」
ミズハは川の流れに視線を落としたまま、しばらく沈黙した。
やがて彼女は穏やかな笑みを浮かべ、静かに答えた。
「私でよければ……喜んで巫女候補になります。神様の温かさを、もっとたくさんの人に伝えたいと思っていました」
リーフは小さくうなずいた。
彼女はミズハの肩にそっと手を置き、言った。
「ありがとう。これから一緒に勉強して、神様のことをもっと深く知って、村の皆を守る巫女を目指そうね」
ミズハは青みがかった髪を風に任せながら、優しく微笑んだ。
彼女はリーフの言葉を胸に刻むように、ゆっくりと息を吐いた。
二人は川辺に並んで立ち、ゆっくりと歩き始める。
水の音がミズハの決意を優しく包み込むように流れていた。




