表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したら触手で、助けた少女に神様って言われたので神様ごっこします!  作者: frandre scarlet


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/46

39話

 高台の上は風が心地よく吹いていた。

 カスミは背中の翼を軽く広げて立ち、村全体を見下ろしていた。

 薄い灰色の髪が風に揺れ、銀色の瞳が遠くまで届くように輝いている。


 ラファは静かに高台を登り、カスミの横に並ぶ。

 彼女はカスミの横顔を優しく見つめ、穏やかな声で言った。


「カスミ、いつも空から村を見守ってくれてありがとう」


 カスミは翼を小さく畳みながら、ラファに向き直った。

 彼女は明るい笑顔で答えた。


「ラファ様! えへへ、どういたしまして。でも、私はみんなが元気に暮らしてるのを、空から見るのが好きなだけで、好きなことをやってるだけで、お礼を言われるようなことじゃないですよ」

「ふふっ、私はあなたのそういうところが、いいと思うの」


 ラファは少し間を置いてから、静かに本題を切り出す。


「カスミ、今日はあなたに大事な話をしたいの。……もしよかったら、巫女候補になってみない?」


 カスミは銀色の瞳を大きく見開く。

 彼女は翼を少し広げて驚きの表情を浮かべ、すぐに興奮した声で言った。


「えっ、私が巫女候補に!? 本当にいいの? ラファ様がそう言ってくれるなんて……夢みたい!」


 ラファは優しく微笑みながら続けた。


「あなたはいつも村のことを空から見てくれて、子供たちにも神様の話を熱心に伝えてくれている。その明るさと行動力が、巫女としてとても必要だと思うの」


 カスミは翼をパタパタと小さく動かしながら、胸の前で両手を握りしめた。

 彼女の声が弾むように続いた。


「神様の空を、もっとみんなに伝えたいってずっと思ってたんです! 巫女候補になれたら……神様の翼になれる気がするよ!」


 ラファはカスミの肩にそっと手を置いた。


「それじゃあ、これから一緒に勉強して、神様のことをもっと深く知って、村の皆を導ける巫女を目指そうね」


 カスミは翼を軽く広げて喜びを表し、ラファに勢いよく抱きついた。

 彼女はラファに抱き着きつきながら、興奮した声で言った。


「ありがとう、ラファ様! 私、頑張るよ! 神様の空を、みんなにちゃんと届けたい!」


 ラファはカスミを優しく抱き返した。

 二人は高台の上で風を受けながら、笑い合う。

 高台の風は、二人の決意を優しく包み込むように吹き続けていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ