遠洋航海。海は広いな大きいな。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はーい、今週もなぜなに自衛隊の時間となりました。私は解説の和美お姉さんよ、そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。お姉さん、今週のお題は決めてきた?」
「勿論よ、先週ユーチューブで遠洋航海の動画をやってたのよっ。だからー」
「待ってお姉さん、又ネットで見たのを解説するの?」
「し、仕方ないわよ、これ以外何も思いつかなかったんだから。でも今と作者が居た頃との違いが面白いわよ」
「う……、面白いならいいんだけどー」
「ま、ま、ダマされたと思って聞いてよ」
「う、うん、本当に騙さないでよ、お姉さん」
「まぁーかせなさい。それじゃあ最初におや? と思ったことからね。それは当直のことよ」
「当直って言ったらワッチで第三配備だよね?」
「そうね、でも昔は『通常航海直』と言うのがあったのよ。今もあるかも知れないけどね」
「それって艦内哨戒第三配備と何が違うの?」
「まず初めに直数が違うの、第三配備は三直制だけど航海直は四直制なのよ。それにカポック、救命胴衣を着なくてもいいのよ」
「へえ、カポックを付けないでいいのかぁ。だいぶ楽になるね。どんな時に航海直になるの?」
「港を出て暫くは航海直になるわ、号令も『第四直航海当番残れ』なの」
「なるほど、夜もだったら六時間寝れるからいいね。で、これが遠洋航海じゃ変なの?」
「そうなのよ、ネットでは遠洋航海の時もこの四直みたいなこと言ってたのよ」
「違うの?」
「違うわよ、遠洋航海は特別だから半年も日本を離れるてぇことで『五直制』なのよ」
「それは昔の話だよね、今は改正されたんじゃないの? それに限られた人数をそんなに分けて大丈夫なの?」
「やっぱりね、作者は初めに『まきぐも』と二年後に『しまゆき』で二回同じコースを時計回りと逆回りで遠洋航海に参加したのだけど、何か厳しくなっているって感じてたのよ」
「どんな所が?」
「まずは横須賀に帰る前の航海ね、『まきぐも』では横須賀に入港するまでの一週間は訓練が無くて、ダラダラと寝て過ごしたのを覚えてるの。だけど『しまゆき』ではそれが第三配備で訓練バリバリだったわ」
「他には」
「他だと艦内飲酒ね、『まきぐも』ではいろんなお酒が許されていたのに『しまゆき』ではビールだけになってたわ」
「わー、本当に厳しくなってるね。でもその時の指令や艦長次第かも知れないよ」
「まあそれもあるわね。あら、そろそろ時間ね」
「そうだね、次回はどうするのお姉さん?」
「そうね、次回も遠洋航海の続きを解説しましょうか。ユーチューブの人がちょこっと言ってた人命救助についてもね」
「あー、以前にもやってたやつだね。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




