表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染が帰省するタイミングでオレもめっちゃイメチェンして帰省したら…  作者: 猫の集会


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/21

はやとちり

 部屋は、きれいだったけど…

 

 家に帰り、オレは鏡をみてびっくりした。

 

 ねぐせが…

 

 前髪が、変な感じで上がっていた。

 

 …

 

 たしかになんかさ、たまにいつもないへんなやつがピコンピコンってさ、視界に入ってくるとは、思ってたんだよ…。

 

 気のせいじゃなくて、こいつのせいだったのかよ…。

 

「今日…髪型…かっこいいね。もしかして、出かける予定だった?」

「えっ?これは…ねぐせ」

「そうなんだ?似合ってるよ」

 

 …

 

「ねぐせ似合ってるとか…微妙かも」

「ふふ、たしかにそっか。」

 

 那月が笑ってる…

 

 オレの部屋で那月が笑ってるぞ?

 

 これは…

 

 これはいったい、なんのご褒美なんでしょうね?

 

 もうさ、ほんとそれだけで幸せだ。

 

 たとえこのまま、ごめんなさいでもオレはこの、今…那月が笑った事実を、思い出として大切に脳内にしまって、いつでもタイムスリップします。

 

 記憶ってやつは、過去に戻れる唯一の秘密道具なのかもしれないな。

 

 大発明じゃん‼︎

 

 てか、みんなタイムスリップできるか。

 

 脳内タイムスリップ…

 

 言い方によっては、ただの思い出にふけっている人…

 

 …

 

「あのさ冬季、話…なんだけど…」

 

 ⁉︎

 

 きた…

 

 ついにこの時が…きてしまった。

 

「あ、うん…」

 

 少し動揺しつつも、お茶を差し出した。

 

「あ、ありがとう。でね…話っていうのは…その…好き」

 

 ⁉︎

 

「えっ?お茶⁉︎」

「あ、うん。もちろんお茶も好きだけど…」

 

 …

 

「あー、そうだよね。お茶もね…」

 

 …

 

 ⁉︎

 

「えっ⁉︎お茶も⁉︎てことは…」

「うん。好き…冬季がずっとずっと好きでした。」

 

「え…てか、なんで泣いてる?」

 

 那月は、涙を流していた。

 

「やっと言えたなって…卒業して、別々の大学いくことになってさ、冬季…あっさり、じゃ‼︎っていっちゃうし…ずっとずっとわたし嫌われてると思っててさ…休みに家帰った時も、冬季いなくて…一年ぶりにやっと帰ってくるって思ってたら、全然知らない人いるってなってさ…まぁ、あれはわたしの勘違いだったけどさ…でも、全然帰らなかったでしょ?大学入って一年くらい…。ずっと会いたかった」

 

 …

 

「え、オレに?」

「うん。」

 

 …

 

「オレ…なんかに会いたかったの?だってオレ、あの時…太ってたよね?」

「たしかにぽっちゃりって感じだったけど、それも可愛かったし、好きだったよ。でも、冬季は…全然わたしなんて興味なかったんでしょ?今でもさ…」

 

 …

 

「…いや、オレこの前告白したじゃん」

「え?いつ?なんの告白⁇」

「えっ⁉︎電話でさ、いや…直接?あの、那月が泣きながらカフェでてったあとさ、オレ追いかけて、告白したじゃん。」

 

 …

 

「…なんて言ったっけ?」

「オレ、ずっと好きだよ。那月が名前で呼ぶなって言っても、オレのこと嫌いでも、オレはずっと那月が好きだよって…さ?」

 

 …

 

「え、ま…まって…早口言葉すぎない?え…え…名前で呼ぶなとか、嫌いとか拾ってたかも…わたし…勘違いしてた?だとしたら、これは、嬉しすぎるよ…フラれる覚悟で、最後に告白して、終わろうって…そう思って、きたのに…」

 

 那月は、また泣いた。

 

「オレの方が嬉しすぎるよ、那月…ゆっくりいうね。オレは、那月がだいすきです。ずっとずっと前から那月が好きで好きで仕方なかったよ。那月…かわいい」

 

 泣いている那月を、そっと抱き寄せた。

 

 細くて、今にも折れてしまいそうな那月は、オレに抱きついた。

 

「冬季…もう、離さないよ?」

「うん、オレこそ絶対に離さない。那月、大好き」

「わたしも、冬季が大好きすぎるよ」

 

 

 ぎゅ〜♡

 

 めっちゃすれ違い遠回りしてたっぽい…

 

 那月には、長いこと申し訳ないことをしていた…

 

 さらに、この前まで別人疑惑で怖がらせてたし…

 

「那月、オレ今まで辛いおもいさせちゃったぶん、巻き返すから‼︎絶対に幸せにするから‼︎」

「ほんとに?」

「うん‼︎」

「じゃあ、毎日好きっていってくれる?」

「うん、いう」

「あ、でも約束事務的ってのも…ただの自己満でやっぱり嫌だな。今の、ナシにしてもらえる?」

「そっか…じゃあ、さみしいときは、いつでもいってよ。すぐ駆けつけるから‼︎」

「じゃあ、さみしい」

「え、今⁉︎もういるのに?」

「そっか、たしかに。」

「じゃあ、さみしくないようにおまじないしよ」

「どんな?」

 

 …

 

 チュ〜♡

 

「おまじない完了。さみしくなったら、今の思い出して」

「え…びっくりした…」

「いやだった?」

「ううん。」

「なら、もういっかい」

 

 

 チュチュチュ〜♡

 

 

「那月は、すぐ忘れちゃいそうだから、いっぱいしといた」

「忘れるわけない。大好きな人とのファーストキスなんて」

 

 チュチュチュ〜♡

 

 今度は、那月からキスをされた。

 

「びっくりした」

「びっくりして、忘れないようにもういっかいする?」

「うん、しよ」

 

 チュチュチュ〜♡

 

 こうして、オレたちは何度も何度もキスをして、愛をたしかめあったのであります♡

 

 

 そして、十年後の今もオレは、毎日大好きを那月に伝えている。

 

 傷心は、すっかりいなくなった…と思いきや、実はまだいます。

 

 正確には、いたりいなかったり?です。

 

 やっぱり心の傷ってやつは、なかなかいえないんですね。

 

 いえない…?

 

 家ない?

 

 言えない?

 

 ん?

 

 …

 

 そこは、広げなくていい世界だった。

 

 とにかくです、たとえ…イチャイチャにゃんにゃんであっても、あの頃の気持ちを思い出すと、あぁ…あのときは、辛かったなとか…こんなふうに落ち込んだよなって、蘇ってくるんです。

 

 なので傷心ってやつは、いつでもこんにちはって、やってきます。

 

 でも、いいんです。

 

 そのおもいが甦るのも、またオレを強くしてくれる。

 

 あのとき、こんなことがあったからこそ、今を大切にいきれるってなもんです。

 

 傷心にも、感謝だ。

 

 

 

 ありがとう傷心。

 

 

 

 そして大好きだよ、那月〜♡

 

 

 

 ♡   ♡   ♡   ♡   ♡

 

 

 

 おしまい♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ