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幼馴染が帰省するタイミングでオレもめっちゃイメチェンして帰省したら…  作者: 猫の集会


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20/21

いいの?

 着替えをしつつ、那月の電話もかけていた。

 

 話とは、なんだろう…

 

 もしも、この前の告白の返事だったとしても、オレは後悔しない。

 

 たとえ幼馴染がそこで終了するとしても、それでもオレは、いい。

 

 そもそもが、オレが那月と幼馴染になったことですら、奇跡みたいなものだから、むしろ幼馴染になれただけでも、大感謝なのだ。

 

 ところでオレは、なぜ着替えているかって?

 

 バイト遅刻かよ⁉︎って?

 

 いいえ、今日は休みですってば。

 

 じゃあ、買い出しかよ?って?

 

 いえ、行くのです‼︎

 

 那月の元へ向かいたい。

 

 こんなに何度も着信をくれていたんだ。

 

 たとえ告白がごめんなさいでも、それとこれは違う。

 

 オレはきちんと那月にあって、謝りたいんだ。

 

 何度も電話くれてありがとうって。

 

 そして、かけなおさなくてごめんってさ。

 

 まぁ、那月もごめんっていうんだろうな。

 

 告白のほうで…

 

 お互いごめんなさい祭りです。

 

「もしもし…」

 

 ‼︎

 

 繋がった!

 

「あ、那月!ごめん…留守電聞いた」

「…うん」

「でさ、那月は…今日少し時間ある?」

「…あるよ。なんで?」

「話があるんでしょ?直接会いたいんだ…やっぱりダメかな?」

 

 …

 

 …

 

 

 沈黙ー…

 

 これは、もうダメ決定やん…

 

「あ、嫌なら…無理に…とは言わないんだけど…」

 

 …

 

「いる」

 

 ⁉︎

 

「えっ⁉︎いる?どういうこと⁉︎」

 

 思わずアパートの窓の外みちゃったよね。

 

 でも、うちのアパート知らないか…

 

 …

 

「え、那月…いるってどういうこと⁉︎」

「…冬季の大学の最寄駅…きちゃった」

 

 ⁉︎

 

 なんだって⁉︎

 

 那月がわざわざ出向いてくれただと⁉︎

 

「今、行く‼︎そこで待ってて‼︎すぐ行くから‼︎」

「え、うん…」

 

 オレは、超高速で走った。

 

 よかった、痩せておいて。

 

 めっちゃ早く走れる。

 

 まぁさ…

 

 フラれるのわかってて、フラれるために全力で走るオレもどうかしてるけどさ…フラれるために全力で会いに行く‼︎

 

 

 いいんだ

 

 でも、いいんだ。

 

 どんな理由にせよ、那月がわざわざオレに会いに来てくれたことが、なによりも嬉しいんだ。

 

 

 これからはじまる、ごめんなさい祭り。

 

 まさかオレの大学の最寄り駅で開催されるなんて、想像もしてなかったぜ。

 

 これから大学に行くたびに、めっちゃ思い出すんだろうなぁ。

 

 あぁ、オレ…この駅で幼馴染にフラれて、幼馴染も解散したんだよなぁってさ。

 

 思い出って…

 

 すごいな。

 

 過去を振り返る脳内タイムスリップやん…

 

 あ、オレって知らない間にタイムスリップできてるんじゃね⁉︎

 

 ってさ、そんなこと考えている場合じゃないんだ。

 

 今は、いかに早くワープできるかかを考えなくては!

 

 とにかく、早く早く走るのみ‼︎

 

 てかさ、意外とオレのアパートから駅って、近いんだよね。

 

 あっという間についた駅。

 

「那月!」

「冬季…ごめんね!」

 

 …

 

 ついて早々に、ごめんなさい祭りが始まった。

 

「え、あ…ううん。全然大丈夫だから」

「ほんとに?突然きて迷惑だったよね。電話も何回もしちゃって…」

 

 あぁ、まずはそっちのごめんねか。

 

「全然だよ。それよりオレの方こそ、電話でなくてごめん」

「ううん、何度もほんとにごめんね。嫌だったよね…」

「全然だよ。むしろ那月だって知ってたら、すぐかけなおしたんだけど……ってかさ、なんでそもそも、違う番号から?」

「それが、携帯を川に流しちゃって」

「え、なんで?」

「なんかね、冬季とバイバイしたでしょ。で、帰り道携帯を手に持ってたら、スポンって手から抜けてそのまま川に携帯が飛んでっちゃったの」

 

 …

 

「それは…大変だったね」

「うん。でもね、それよりもその後のほうが大変すぎたかも」

「そうだよね。携帯ないと不便だもんなぁ」

「そうなの。もうさ、どうしよう⁉︎連絡…せっかく今度会う約束したのに…どうしようってね」

 

 …

 

 もしかして…彼氏いたり?

 

 いまさらだけど、那月って彼氏いるんだっけ?

 

 なんか、聞いたような聞いてなかったような?

 

 そもそも春翔とは、なんにもなかったわけだよね。

 

 で…

 

 結局…オレはいつのまにか、ヌルッと告白して…

 

 

 …

 

 

「あ、でさ話って…なんだろ?とりあえずオレの部屋……くるわけないか。どっかカフェで話さない?」

「え、行きたい。部屋…冬季のお部屋…でもやっぱり、嫌か。ううん、いいの。カフェ…行こっか。わたし喉かわいたし。いこ」

 

 …

 

 

「オレの部屋…いいよ。くる?」

「え、うん!行きたい!」

 

 きてくれるんだ?

 

 オレの部屋…

 

 まさか、部屋でフラれたりしないよね?

 

 でも、いっか。

 

 那月が、きたいっていってくれたんだもんな。

 

 部屋…とりあえず、いつもきれいにしておいてよかった。

 

 

 

 続く。

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