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全力で取り組む彼女とその友達。と転生者の俺。~ちょっと待って一旦戻ろうか  作者: ロミ
私は最強。

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7/10

マジ可愛い。

前振りは、鏡ではなく夏祭り

 



「ちょ~と待って、待ってシャモ。()わないで。一旦冷静になろう」


「だって、嬉しいんだもん。見てこのニワトリ可愛~い。コケッコ!」

「エドちゃんのフラミンゴも可愛~いね」

「・・・。ファッファ!」


 二人は今、俺がプレゼントした、浴衣に興奮している。




 来週土曜日に開催される、町内会の主催の夏祭り。

 いつもシャモと友達が遊んでいる近くの公園では、昼の部に、子供会によるダンス、老人会による歌自慢大会が予定され、夜の部は、公園の中央にやぐらが建ち、太鼓を囲んでの盆踊りや、抽選券によるビンゴ大会が開催される。

 シャモと友達が楽しみにしている食べ物屋台は、公園周辺の道路を一時通行止めにし、道路わきにずらりと軒を連ねる予定だ。


 俺も住民。自治会3班役員。昼の部の子供会、老人会の司会進行役としてのステージ脇に控える予定だ。

 本当はシャモと夏祭り、周りたかった~。浴衣のシャモとイチャイチャ歩きたかった~。


 公園の隣に建てた、SASUK〇ジムは休業させ、駐車場を無料開放。

 ジムの職員によるフランクフルトの屋台は、格安販売予定。

 いつも、シャモがお世話になっている近所のみなさまに、少しでも恩返しを!と思っている。


 シャモと友達は、夏祭りの為に、先週からずっと、屋根裏部屋の片付けを、ホコリと汗にまみれ頑張って、お小遣いを稼いだ。

 頑張ってる二人に、浴衣は俺からのささやかなプレゼントだ。


 シャモの浴衣は、白を基調とした生地に、橙色の帯。ニワトリの絵が描かれた浴衣。

 友達の浴衣は、ピンクを基調とした生地に、水色の帯。フラミンゴの絵が描かれた浴衣だ。

 シャモも友達も茶色の髪に、茶色の目、小柄で華奢。友達の方が、たれ目で、髪が腰まであり長い。

 二人並ぶと姉妹のようだった。




 シャモと友達は浴衣を着て大興奮。


「コ、コ、コケーコッコ。コケー、コッコ」

 シャモがリビングを走り回り、

「・・・。ファッファ!」「・・・。ファッファ!」

 友達が片足で、ふらふら片足立ち。

 そのうち、二人で、元気に盆踊りを踊りだした。


「ちょ~と待って、待ってシャモ。()わないで。一旦冷静になろう」

「友達も落ち着こう、ね」


 激しく踊った結果、浴衣の襟元は乱れ、キャミソールが見えてるし、浴衣の裾は、まくれ上がってパンツがチラ見している。

 うん、二人には浴衣は早かったのか?

 このまま、浴衣を着て、夏祭りには行かせられない。


「ねえ、シャモも友達も、今回は浴衣で行くのやめようか。ほら、シャモが持ってる水色のワンピースあれはどう?」


「え~。嫌だ。浴衣がいい。エドちゃんとおそろいが良い」

 シャモは俺を睨んでるし、友達は今にも泣きそうだ。


「あ~、そうだよね。じゃあ、新しいワンピース、二人おそろいの買ってあげる、それでどう?」


「え~。夏祭りなんだよ。浴衣がいい」


「じゃあ、シャモも友達も、おとなしく夏祭り会場周れる?」


「もちろん、周れるよ!」

「うん」

 シャモも、友達も、得意げな表情で、小胸を張って断言。

 また、盆踊りを踊りだした。





「・・・・。無理だろな~」







 ◇◇◇






「さあ、どうしたものか」

 俺は浴衣の前で、腕組み。

 シャモも友達もこの浴衣を着て、来週の夏祭りに出かけるだろう。


 確かに浴衣を着たシャモは可愛い。はしゃいでるシャモも可愛い。

 でも、浴衣ってすぐ乱れるんだよなー。乱れる姿は俺の前だけでいい。(まだ、まだ、まだ先の話)

 んー。浴衣の事がわからない俺が考えても仕方ない。餅は餅屋。服は縫製工場のゲン工場長。

 行ってみるか。

 俺は、浴衣を持って、自社の縫製工場に向かった。




「坊ちゃん、何ですか今回は、またシャモお嬢ちゃんがらみですか」

 縫製工場のゲン工場長がお出迎え。


「また、突然押し掛けてすまない。坊ちゃんと呼んでいいから、少し相談に乗ってほしい」

 俺は、浴衣をゲン工場長に渡した。


 ゲン工場長は、渡された浴衣を隅から隅まで確認。

「これは、浴衣ですね。ほつれもないし、穴もない、生地もしっかりしている。何が問題なんです?」


「この浴衣を、どんなに動いても乱れない浴衣にしてほしい」



 俺は思い出していた。前世で姉の子どもが、乱れない浴衣を着ていたことを。

 姉の子は女の子だったがやんちゃで、少しも、じっとしていられない子だった。

 可愛い浴衣なんて着せれないと、姉は嘆いていたが、ある夏祭りに、浴衣を着せてきたのだ。

 甚平型の女子バーション。

 上着とズボンで構成されていて、見た目スカートだが中身はパンツ型になったものだった。

 何でもイオ〇で売っていたらしい。姉は、胸元にマジックテープを自作で貼り付け、ズレ防止。

 帯に結ぶ機能はなく、はめるだけ。後ろの帯のリボンもはめるだけになっていた。

 姉の子がどんなに動いても、全然ズレていなかった。



「どうだろ、出来ないか?」


「浴衣は一枚の反物を、完成した時に綺麗に見えるように考えて、色や柄を合わせて裁断して、つなぎ合わせます。浴衣は通常、成長しても縫い直せば着れるように、縫い代を多くとっていますが、それども、完成している浴衣を違う形にするのは、柄がずれたり、布が足りなかったりで難しい。至難の業だ」

 ゲン工場長は、眉をひそめた。


「そこを何とかお願いしたい」

 俺は、深く頭を下げお願い。


「できるだけやってみますが、期待しないでください」

 ゲン工場長は、しぶしぶ了承してくれた。






 ◇◇◇






 夏祭り前日。なかば諦めていた俺の元に、手直しされた浴衣が届いた。


「この浴衣、少し形が変わったね。可愛い。とっても着やすいし動きやすい。腰が苦しくな~い」

 シャモにも好評。

 ゲン工場長は、布が足りない箇所には、見えない場所に同じ色の布を足し、柄を合わせて縫い上げていた。さすが古参の裁縫師。

 俺は、ほっと胸をなでおろし、ゲン工場長に追加報酬を決めた。

 ゲン工場長は、報酬を断り、代わりに甚平女の子バージョンを商品化していいか聞かれたのでOKしておいた。






 ◇◇◇






 夏祭り当日。


「レイザーさ~ん」


 俺がSASUK〇の事務所前で、フランクフルとを売る準備を手伝っていると、浴衣を着たシャモと友達が走ってきた。可愛い。

 浴衣は、全然乱れていない。普通に可愛い。


「「フランクフルト1つ下さい」」

 シャモと友達は、屋根裏部屋の片付けで獲たお金を握りしめ、俺に差し出す。マジ可愛い。


「はい、2本ね。熱いから気を付けて、ケチャップとマスタードはあっちにあるよ」


 シャモと友達は、ケチャップをいっぱいかけ、「熱っち」と言いながら、フランクフルトを完食。本当に可愛い。


「シャモー。町内会だから、変な奴いないだろうけど、ナンパとか、変なおじさんとか気を付けてー、困った事があったら、ここか、俺、ステージの後ろに居るから来てー、ぜったいだぞー。友達もねー」


「「はーい」」

 二人は手を繋いで、次の屋台に走っていった。




















挿絵(By みてみん)

白河・DG・夜舟様より頂きました。浴衣姿で踊るシャモと友達


挿絵(By みてみん)

白河・DG・夜舟様より頂きました。甚平女の子バージョン


挿絵(By みてみん)

白河・DG・夜舟様より頂きました。「フランクフルと()()()()
















レイザーはシャモにメロメロです。

次は、友達のエドちゃん主役?

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― 新着の感想 ―
 甚平の説明は、追加報酬~商品化の後かもしれない。  こういうのって、時間と手間がかかりますが、楽しいですねぇ。
 ロミさま、掲載ありがとうございます。  ひとつ、提案を、よろしいでしょうか?  最初の画像を、リビングで普通の浴衣で踊っている辺りに、移動して頂くのはいかがでしょうか?  編集画面にして頂いて、入…
画像を追加します。甚平バージョン、必要な気がしてきました。 ※説明(これは裏設定かしらん) この画像のURL:https://51660.mitemin.net/i1254909/ ユーザーID 5…
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