お月見泥棒。(番外編)
いつもの日常。ホラー?短いです。
家の玄関を、怪しい人影が通った。
「ストップ、ストップ。えーと、シャモだよね。シャモ~、友達も~。こっち来て」
「待って、待って、何そのクオリティー。マジでヤバ。
えっと、とっちがシャモ?。右がシャモね。
うふぇ~。凄いね、何この顔面白塗り、ジョーカーだよね。あの、映画バッドマンに出てくる悪役。顔面白塗りの、ピエロのおじさん。
目の周り緑だね、殴られた?殴られてない、そうか。
頭どおしたー、パーマ当てたの?ヘヤーアイロンで巻いたかー、時間かかったでしょ、6時間。マジで!見事に髪、爆発してるね。
マジで。凄いね。
褒めてない、笑わないで気持ち悪い」
「えーと、左が友達。友達何、映画イッツに出てくる、こっちもピエロのおじさん、ペニーワイズだね。友達も顔面白塗り。口の周り人噛んだの?真っ赤だよ。
友達どうしたー、さっきから涎、垂れ流してるけど、口閉じれないの?あー入れ歯入れてる。
ばあちゃんの入れ歯を削って尖らして装着した。友達は歯があるから、入れ歯を口に入れたら口閉じないのね。へー。そー。マジでー。そこまでやる。
汚い。汚い。涎拭いて」
「あー。二人ともしょんぼりしない。その顔でしょんぼりしない。めっちゃひ弱な悪役じゃん」
「それで、家庭科の授業で作った、プリキュ〇のナップサック背負ってどこ行くの?ん?」
「「トリックオアトリート。お菓子をくれないと、お仕置きよ」」
「振り付け完璧だけれども、違う、”お仕置きよ”は、セイラー〇ーンのセリフね。
”いたずらしちゃうぞ”が、正解」
「そうかー、今日はお月見泥棒なんだね、その恰好で近所の家々を回って、お菓子をもらうのかー」
「マジかー。線の細いピエロが来たって、通報されない。大丈夫?
そのままの姿で行くの。そうだよね行くよね、あーどうしようかな」
「うん、わかった。近所の人と、一応警察には、俺から連絡入れとくから、行ってらっしゃい。
車には気を付けて行くんだよ」
「「はーい」」
二人は元気よく、出て行った。
◇◇◇
その日の夕方、ナップサックに入りきらないほどのお菓子を抱えて、帰って来た二人。
近所の道を歩いていたら、近所の人が集まってきて、凄いね~。クオリティーお化けだね~。と、お菓子をくれたそうだ。
近所の人が、寛容で本当に良かった。
白河・DG・夜舟より頂きました。ジョーカーとペニーワイズ「お菓子くれないと、お仕置きよ」
近所の人は、シャモと友達の奇行を、いつも楽しみにしています。




