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全力で取り組む彼女とその友達。と転生者の俺。~ちょっと待って一旦戻ろうか  作者: ロミ
全力で取り組む彼女とその友達

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3/10

モロダシコンビ

ポテンシャルよ

 |


 ここは、近くの公園。


「はい、はい、シャモ~、友達も集合。一旦こっち来て」


「レイザーさん、何で居るの?どうしたの?」


「あー。後輩から、先輩の婚約者さんがブルマ姿で、公園の鉄棒で大車輪してるって聞いたから来たんだ。公園の鉄棒って大車輪てできるもんなんだね。意外と運動神経イイよね、シャモも友達も」


「凄しでしょ。練習してんだ」

 シャモは、小胸を張って得意顔。


「んー。色々聞きたい事はあるけど…。まず、何で大車輪練習してるのかな?」


「この前、デートでサーカス見に行ったでしょ」


「ああ、行った」


「そこで、アクロバットしている団員を見て、私も出来るようになりたいの」


「あっ。そう、そうか~。そっちにの方に思考が行ったか~」


「友達は何で大車輪してるの」


「・・・・私も見に行った」


「そっかー。サーカス人気だもんねー。友達も影響受けちゃったかー」


「ねえシャモ、公園の鉄棒で、大車輪は止めて。ほら周り見て、人だかり出来てる。拍手されちゃってるじゃん。

 ブーて親指下にしない。

 危ないよ、地面は固いし、鉄棒はしならない。手の皮むけちゃうよ」


「ジャモ、見せて、手の皮むけてない?

 何で手が白い?粉付けてる。体操選手が使用する粉どこにあった??」


「小麦粉だよ」


「え!ホントだ小麦粉。家から持ってきたの、小麦粉が汗で玉になってるじゃん、逆効果ー。

 とにかく大車輪は辞めよう。ブーブー言わない」


「次、何でブルマなの?シャモは赤ブルマ、友達は青ブルマ。

 懐かしー。今ブルマ履いてる学生いないよね。どこから持ってきたの?」


「屋根裏部屋の段ボールの中。お母さん(義母)に使っていいってOKもらったよ」


「母さん物持ち良いね。友達もお母さんから借りたの?そうかー。友達のお母さんも物持ちいいね」


「この体操着、胸の所のゼッケンに、名前がデカデカと書いてあるじゃん。

 シャモの体操着には『モーロー』って書いてある。母さんの旧姓だ。

 友達は『ダッシュ』かな、お母さんの旧姓なの。そうかー」


「『モーロー』の伸ばす線薄くね、『モ ロ 』にしか読めない。

『ダッシュ』は『ッュ』薄くね、『ダ シ 』にしか読めない。

 ほら、2人ならんで『モロダシ』。ハハハハ。辞めて。モロダシコンビが。

 逆に並んで『ダシモロ』。ハハハハ。マジ無理。逆もダメ」


「もう、戻っていい?。練習したい」


「いいよ。大車輪はやめて、危ないから。逆上がりとか、うんていとかで練習して、暗くなる前に迎えに来るから。変なおじさんに着いて行っちゃダメだよ」


「「はーい。」」


 2人は、うんていに向かって走って行った。


「待って、待って、モロダシコンビ。バランスーとか言いながら、うんていの上を歩くのは止めてー」





 ◇◇◇





「どうしようか、当分シャモの練習熱は収まらないだろうなー」


 公園で、アクロバティックな練習は危ない。

 ブルマ姿で公園で練習するのは、ある意味危ない。


 シャモは、足腰強化と俊敏力とバランス感覚を鍛えて、素早い動きが出来るようになりたいんだよな。

 安全に、練習できる遊具はないかな。

 んー。遊具に関しては俺に考えがあるんだが、安全に作れるかが問題だ。餅は餅屋、遊具は建築事務所。行ってみるか。



 俺は早速、王都の端にある自社の建築事務所に足を運んだ。




「ういーす。差し入れ持って来たぞー」


「先輩。違う、次期会長。ありがとうござーます」


「次期会長、おつかれ。

おーい、みんな。次期会長が差し入れ持ってきたぞー。30分休憩だー。しっかり休めー」


「うーす。

お、何何、シュークリーム、エクレア、ドーナツ。甘いものばっかすね。不服、そんな、そんな、最高す。次期会長のチョイス間違いないっす」


「100個買ってきたから、何個でも食べて良いぞ。お前らの家族の分は事務所に置いてあるからな、忘れず持って帰れ」


「「「あざーす」」」


「次期会長、今回はどんな無茶ぶりですかい」


「いつもすまない。ザンジ親方。シャモが、近くの公園で、大車輪しているのは知ってるか?」


「ははは、ここらへんじゃ有名だ。ブルマ姿のモロダシコンビが、連日回ってるってね」


「は~。マジか~。有名か~。そうだよな、連日観客が多くなってると思ってたんだ。鉄棒の周りは人だかりだもんな~。やめさせたいが、シャモは納得するまで全力で取り組むからな。このままじゃ、いつかケガしないかと気が気じゃないんだ」


「そこでだ、サンジ親方に相談なんだが、シャモが安全に鍛えられる遊具を作成して欲しいんだ」


「遊具ですかい、俺らの仕事は建築でっせ、遊具は専門外だが・・・」


 俺は思い出していた、某テレビ局で人気のSASUK〇。多数の障害物から構成されているエリアを、一般人から芸能人、スポーツマンまでいろいろな人が挑戦し、敗れていく場面を。

 あの人達が、クリアーする為に、本気で自作し、練習している施設を作ればいいのではないか。


「先輩~。今度は、何作るんです~。へー、構想の絵がある。先輩が描いたんすか、へー、何に使うんです?遊具?この棒だの四角い箱の並びが遊具?足腰強化と俊敏力とバランス感覚を鍛えて、素早い動きが出来るようになる遊具。面白そうすね。出来上がったら俺達も使っていいすか?」


「ああ、かまわない。ぶつかったり、落ちても怪我しないように作ってくれ」


「わかりました。親方、作っていいですか」


「いいぞ。だがシャモお嬢さんが使う遊具だ、シャモお嬢さんが使える物を作れよ」




 近くの公園の隣の空き地に、パルクール施設の建設が始まった。

 連日、多くの作業員が出入りし、どんどん施設は完成に近づく。


「ドラゴンスライダー簡単だぞ、急斜面にしよう」「タックル軽いな、もう10kg増やすか」「このそり立つ壁、もう少し高くしていいんじゃないか」結果、建築現場で働く、細マッチョ達が本気をだしても、クリアーできない代物が出来上がった。





 ◇◇◇




「モロダシコンビ、なんなの」

「それな、先輩、1つのエリアしかクリアー出来てないもんな~」


「めっちゃ、楽しい。今度はあっちをやってみよう」

「うん」

 シャモと友達が、完成したSASUK〇施設の中を走りまわっている。正確に言うとクリアーしまくっている。


「なんでクリアー出来るんだ」「モロダシコンビは猿なのか」「あいつらただもんじゃないぞ」

 施設内では、休日の建築現場の作業員や、健康志向の一般市民、鍛えたいスポーツ選手まで、様々な人々が挑戦しているが難易度が高く、クリアーできる者は少ない。


 そんな施設を、どんどんクリアーしていく、ブルマ姿のモロダシコンビは伝説となりつつあった。









挿絵(By みてみん)


白河・DG・夜舟様から頂きました。建設事務所に差し入れ。









今回、情景を極力少なく書き、話し言葉で物語も進めてみました。いかがだったでしょうか。

次回からは、元の書き方に戻ります。

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― 新着の感想 ―
 ロミさん、こんにちは。 「全力で取り組む彼女とその友達。と転生者の俺。~ちょっと待って一旦戻ろうか モロダシコンビ」拝読致しました。  婚約者殿への呼びかけからスタート。この辺は定番の定食。 …
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