モロダシコンビ
ポテンシャルよ
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ここは、近くの公園。
「はい、はい、シャモ~、友達も集合。一旦こっち来て」
「レイザーさん、何で居るの?どうしたの?」
「あー。後輩から、先輩の婚約者さんがブルマ姿で、公園の鉄棒で大車輪してるって聞いたから来たんだ。公園の鉄棒って大車輪てできるもんなんだね。意外と運動神経イイよね、シャモも友達も」
「凄しでしょ。練習してんだ」
シャモは、小胸を張って得意顔。
「んー。色々聞きたい事はあるけど…。まず、何で大車輪練習してるのかな?」
「この前、デートでサーカス見に行ったでしょ」
「ああ、行った」
「そこで、アクロバットしている団員を見て、私も出来るようになりたいの」
「あっ。そう、そうか~。そっちにの方に思考が行ったか~」
「友達は何で大車輪してるの」
「・・・・私も見に行った」
「そっかー。サーカス人気だもんねー。友達も影響受けちゃったかー」
「ねえシャモ、公園の鉄棒で、大車輪は止めて。ほら周り見て、人だかり出来てる。拍手されちゃってるじゃん。
ブーて親指下にしない。
危ないよ、地面は固いし、鉄棒はしならない。手の皮むけちゃうよ」
「ジャモ、見せて、手の皮むけてない?
何で手が白い?粉付けてる。体操選手が使用する粉どこにあった??」
「小麦粉だよ」
「え!ホントだ小麦粉。家から持ってきたの、小麦粉が汗で玉になってるじゃん、逆効果ー。
とにかく大車輪は辞めよう。ブーブー言わない」
「次、何でブルマなの?シャモは赤ブルマ、友達は青ブルマ。
懐かしー。今ブルマ履いてる学生いないよね。どこから持ってきたの?」
「屋根裏部屋の段ボールの中。お母さんに使っていいってOKもらったよ」
「母さん物持ち良いね。友達もお母さんから借りたの?そうかー。友達のお母さんも物持ちいいね」
「この体操着、胸の所のゼッケンに、名前がデカデカと書いてあるじゃん。
シャモの体操着には『モーロー』って書いてある。母さんの旧姓だ。
友達は『ダッシュ』かな、お母さんの旧姓なの。そうかー」
「『モーロー』の伸ばす線薄くね、『モ ロ 』にしか読めない。
『ダッシュ』は『ッュ』薄くね、『ダ シ 』にしか読めない。
ほら、2人ならんで『モロダシ』。ハハハハ。辞めて。モロダシコンビが。
逆に並んで『ダシモロ』。ハハハハ。マジ無理。逆もダメ」
「もう、戻っていい?。練習したい」
「いいよ。大車輪はやめて、危ないから。逆上がりとか、うんていとかで練習して、暗くなる前に迎えに来るから。変なおじさんに着いて行っちゃダメだよ」
「「はーい。」」
2人は、うんていに向かって走って行った。
「待って、待って、モロダシコンビ。バランスーとか言いながら、うんていの上を歩くのは止めてー」
◇◇◇
「どうしようか、当分シャモの練習熱は収まらないだろうなー」
公園で、アクロバティックな練習は危ない。
ブルマ姿で公園で練習するのは、ある意味危ない。
シャモは、足腰強化と俊敏力とバランス感覚を鍛えて、素早い動きが出来るようになりたいんだよな。
安全に、練習できる遊具はないかな。
んー。遊具に関しては俺に考えがあるんだが、安全に作れるかが問題だ。餅は餅屋、遊具は建築事務所。行ってみるか。
俺は早速、王都の端にある自社の建築事務所に足を運んだ。
「ういーす。差し入れ持って来たぞー」
「先輩。違う、次期会長。ありがとうござーます」
「次期会長、おつかれ。
おーい、みんな。次期会長が差し入れ持ってきたぞー。30分休憩だー。しっかり休めー」
「うーす。
お、何何、シュークリーム、エクレア、ドーナツ。甘いものばっかすね。不服、そんな、そんな、最高す。次期会長のチョイス間違いないっす」
「100個買ってきたから、何個でも食べて良いぞ。お前らの家族の分は事務所に置いてあるからな、忘れず持って帰れ」
「「「あざーす」」」
「次期会長、今回はどんな無茶ぶりですかい」
「いつもすまない。ザンジ親方。シャモが、近くの公園で、大車輪しているのは知ってるか?」
「ははは、ここらへんじゃ有名だ。ブルマ姿のモロダシコンビが、連日回ってるってね」
「は~。マジか~。有名か~。そうだよな、連日観客が多くなってると思ってたんだ。鉄棒の周りは人だかりだもんな~。やめさせたいが、シャモは納得するまで全力で取り組むからな。このままじゃ、いつかケガしないかと気が気じゃないんだ」
「そこでだ、サンジ親方に相談なんだが、シャモが安全に鍛えられる遊具を作成して欲しいんだ」
「遊具ですかい、俺らの仕事は建築でっせ、遊具は専門外だが・・・」
俺は思い出していた、某テレビ局で人気のSASUK〇。多数の障害物から構成されているエリアを、一般人から芸能人、スポーツマンまでいろいろな人が挑戦し、敗れていく場面を。
あの人達が、クリアーする為に、本気で自作し、練習している施設を作ればいいのではないか。
「先輩~。今度は、何作るんです~。へー、構想の絵がある。先輩が描いたんすか、へー、何に使うんです?遊具?この棒だの四角い箱の並びが遊具?足腰強化と俊敏力とバランス感覚を鍛えて、素早い動きが出来るようになる遊具。面白そうすね。出来上がったら俺達も使っていいすか?」
「ああ、かまわない。ぶつかったり、落ちても怪我しないように作ってくれ」
「わかりました。親方、作っていいですか」
「いいぞ。だがシャモお嬢さんが使う遊具だ、シャモお嬢さんが使える物を作れよ」
近くの公園の隣の空き地に、パルクール施設の建設が始まった。
連日、多くの作業員が出入りし、どんどん施設は完成に近づく。
「ドラゴンスライダー簡単だぞ、急斜面にしよう」「タックル軽いな、もう10kg増やすか」「このそり立つ壁、もう少し高くしていいんじゃないか」結果、建築現場で働く、細マッチョ達が本気をだしても、クリアーできない代物が出来上がった。
◇◇◇
「モロダシコンビ、なんなの」
「それな、先輩、1つのエリアしかクリアー出来てないもんな~」
「めっちゃ、楽しい。今度はあっちをやってみよう」
「うん」
シャモと友達が、完成したSASUK〇施設の中を走りまわっている。正確に言うとクリアーしまくっている。
「なんでクリアー出来るんだ」「モロダシコンビは猿なのか」「あいつらただもんじゃないぞ」
施設内では、休日の建築現場の作業員や、健康志向の一般市民、鍛えたいスポーツ選手まで、様々な人々が挑戦しているが難易度が高く、クリアーできる者は少ない。
そんな施設を、どんどんクリアーしていく、ブルマ姿のモロダシコンビは伝説となりつつあった。
白河・DG・夜舟様から頂きました。建設事務所に差し入れ。
今回、情景を極力少なく書き、話し言葉で物語も進めてみました。いかがだったでしょうか。
次回からは、元の書き方に戻ります。




