〈第十五話〉 No. 04「双葉 蝶」のレポート
人はいつでも逃げるものだ。
周りから。
現実から。
どんな手段を使ってでも。だ。
だって、それが人間なのだから。
▢月✕日
三体目の成功例から約一年。
私たちは、四体目の成功例を作り出した。
それが、いいことなのかは知らない。
きっと、いいことなんだろう。
そう信じている。
しかし、終わってから気づいた。
あいつは、殺人犯だったんだ。
あぁ。殺人犯。立派な殺人犯だ。
警察にも、追われている。その上、居場所も特定された。
つまりは、私たちは殺人犯を匿ったんだ。
これは重要な過ちだ。
プロジェクトへの貢献よりも、失敗のほうが影響力が強い。
だから、後始末したんだ。
殺したんだ。No. 04を。
あいつに頼んだんだ。
なのに、あいつは見逃した。
裏切られた。
データは取られて、逃げられた。尻尾も捕まえられない。
その上、バラされた。
失敗が上にバラされた。
もう話は広がっていると思う。
私は殺されるかも知れない。
キミが読んでいる時には、生きてないかもしれない。
いや、生きてない。
きっと、死んでいる。
だから、これを託す。
この実験を、キミに託す。
実験体たちは、あの家にいる。
キミなら、できるだろう。
なぜならキミも私たちの仲間なのだから。
もちろん。
私たちも殺されるまで、実験を続けるつもりだ。
このイカれた実験をな。
さて、終わる前に一つだけ忠告しとこう。
子供に手を貸すな。
理由は簡単だ。
子供のせいで、私は生死の狭間を歩んでいる。
あいつらのせいだ。
特に、No. 03
あいつのせい。
あいつが死んだら、生きられたのに。
私たちはこれからも彼女の閉鎖的な生活の終わりを望み続ける。
ー 終川 正巳
第三章完結です!!!
イエーーイ!!パチパチ✨️✨️
お次は第四章!
予定では、第四章から物語が大きく動きます!!
喧嘩したり、仲良くなったり、思い出したり、忘れたり……
ぜひぜひ次も読みに来て下さい!!




