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第11話 幻想跋扈の古都《洛陽》 Act7 千機無双


 人生というのは、常に想定外な事が起こるのが当たり前だと私は思う。


 いつも通り遠征の任務を終え、日本帝国領に帰ってきたら、言われもない罪で拘束されて。


 仲間や部下の子達の安全を保証する代わりに、配信者をやれなんて想定外な事が起きたり。


 旧中国領の魔核領域テリトリーで数年振りに、元同僚と出くわして敵対したり。


 討伐対象だった幻想生物が目の前に突然、雷の落日と共に現れたりと。人生はいつも想定外な事ばかり起こる……



《洛陽郊外》


『………』


「はっ…今回のターゲットがわざわざ出向いて来てくれるとはな。貴様の中に、ある疑似魔核結晶。俺達はそれを回収しにここまで来たんだ。本命の赤魔核程ではないが、手に入れられれば、俺達。黄金旅団は更なる力を…」


雷暴らいぼう


 それは刹那の出来事だった。瞬きもしない間に麒麟はシン君との間合いを詰めて、角から莫大な雷を放出してシン君を洛陽市の城壁へと吹き飛ばしてしまった。


「ごがぁ?……何だ? 何が起きた?」



「シン君?!」


『この程度の攻撃も受けきれず、余を狩ろうと思えるのか?……数百万といた幻獣共を長き年月をかけ倒し、この落日の都の主なった余に』


「君。喋れるの?」


『ほう。この状況で表情一つ変えず。余にとうのか? 仲間が目の前で傷付けられたのぞ。薄情なものだな』


「……そんな事ないよ。感情をコントロールして落ち着かせてるだけで、内心では凄く怒ってるんだけどね! 水晶剣・双曲」


 私は地面をおもいっきり蹴ると。走り出しながら、伸縮自在な水昌剣を麒麟の角目掛けて振り下ろす。


『勢いを付けて余の角を狙うか。その様な浅はかな狙い……』


 ガキンッ!っと音と共に雷獣・麒麟の角が折れる。


「さっきのお返しだよ。あんまりナメないでくれるかな? 私達をね」


『……貴様。余の自慢の雷角をへし折りおったのか? その、か細き剣で』


「これは特注品……上海シャンハイ戦争の時に手に入れた疑似魔核石で強化した武器だからね。これがあれば貴女とも普通に戦える」


上海シャンハイ戦争?……ああ、あの外界の奴等が青龍の群れを殺したあの出来事か。ほう。あの青龍共の疑似魔核を加工した武器を使う者……貴様。千機家の関係者か?』


「……内緒だよ。だってそんな個人情報。今の生配信中に話せないもん。激流水」


『……余を狩ろうと遂に現れたか。ノストラダムスの預言者の使者が。雷召』



〖ウオォォオ! スゲェーΣ(*゜д゜ノ)ノ 映像全体が黄色い光で何も見えんし、聴こえん(∩゜д゜)〗

〖いや、たまに見える白銀の動物……あれが伝説の生麒麟なの? それと互角に戦ってる彗様凄い〗

〖……そして、彗様の胸を触ったかと思ってたら、一瞬でヤられたアイツは何だったんだ?〗



『己! 何故、それ程までに早く動ける? 雷よりも速く動ける人間など入るものか』


「幼少の頃から訓練すれば動けるよ。それと最初に油断してくれていてありがとう。雷を精密に操作する筈の角を折らしてくれてね! 水星昌」


 麒麟の真上に目掛けて、水晶魔法で作った鋭利な結晶を落とす。


『あまり調子に乗るなよ。強気者……貴様のその様な攻撃、全て吹き飛ばし消し炭にしてやる。雷帝』


「……つっ! これは超広範囲攻撃? 洛陽市内の建物の上に避難しないと」


 洛陽郊外全域に雷が放電される。そして、私は素早く麒麟から離れ、洛陽市内へと走り出した。


『戦闘判断も優れるか。まあ、良い洛陽内へと入ったのならば。そこは余の領域……堪能させてやろう。この洛陽の勝者の力を』


 地上の土煙が止むとそこには白銀の髪色をした少女が立っていた。



〖麒麟が仙人美少女に変身したぁ\(゜ロ\)(/ロ゜)/!!〗

〖ロリ……電撃少女だと?〗

〖私達は今、新たな萌え属性の誕生を目撃した〗

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