表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/240

90話 デスマーチ

細かく食事や仮眠を取りながらダンジョンの攻略を進めていく。


「もっとまとめて寝ないのか?」

「寝たいか?」

「そりゃ、寝れるなら」


時間感覚もおかしくなりそうだし。


「置いてって構わないなら寝ててもいいぞ?」

「それは流石にヤバいだろ」

「着いて来てるだけなんだから眠くても我慢しろ」

「まぁ、確かに」

「それか、前に行って働くか?そしたら目も覚めるだろ」

「後ろで眠気と戦っとくわ」


正直、スキルの組み合わせで敵の位置が分かるし罠の位置も分かる。

罠の種類は俺には判別出来無いが離れて発動させれば基本的に被害は無い。

なのでエレノアよりも俺が前に出た方が進行速度は上がる。

でも、おっさんが若い子の成長の邪魔をするのは無粋ってもんだから俺は黙って後ろでくっちゃべってる事にする。


「ちゃんと答えるとな?」

「ん?おう」

「ガチで長期のアタックするんなら日付感覚は大切なんだが」

「あぁ、その話か」

「おう。長くて1週間だろ?しかも、さっき確認取ったんだが」

「ふむ」

「1週間分の予定距離を進んだら交代していいらしい」

「ほう」

「だから、色々削って集中して進もうと思ってな」


睡眠とか食事とかを削るのか。

人間の生きていく上で絶対に必要な三大欲求の内の2つを削るのか。

ダンジョンから出た時に反動で性欲が爆発しそうだな。


「先遣隊の他のパーティーに迷惑掛からないのか?それ」

「たぶん、そっちも似た事やるんじゃね?」

「勘かよ」

「拠点の維持は向こうがやってくれっからな」

「騎士様達がな」

「俺等はサクッと進んでさっさと予定の仕事終わらせて帰ろうってならねぇか?」

「その方がタイパも良いか」

「タイパ?」

「いや、アレだ。その方が効率良いな」

「だろ?」


というか、長期間やるとどうしてもダラけてくる。

集中力を欠いた状態で作業みたいに攻略を続けるとどこかでミスが出る。

そして、1ミスが怪我に繋がる仕事だし。下手をすればその些細なミスが命に関わるかもしれない。

この陸上部の顧問はきっとその辺りまで考えてそうだ。

生徒思いの優しい先生だから。


そして、エーリッヒの立てた計画通りに攻略を進めていったが、意外と身体も精神的にも辛くはなかった。

仮眠とはいえちょこちょこ寝ているし、食事もガッツリは食べないが短い休憩の度に少量ずつ食べている。

まぁ、もしかしたらガッツリ食べないのが良いのかもしれない。

食べないから血糖値スパイクが起こらないし、身体を動かしているから眠くもならない。

ただ、やっぱりこれは命の前借りに近いやり方で長期になるとしんどそうだが3-4日ならまだ大丈夫だとは思う。


「ふぅ・・・ミト」

「ん?」

「アレくれ。あの泥水みたいなやつ」

「なんだよ、それ」

「なんだっけ?眠気が覚める黒い泥水みたいな飲み物あったろ?」

「コーヒーか?」

「だっけか?」

「なんだ眠いのか?」

「ちょっとな」

「だったら寝ろよ」

「いや、もうちょっとっぽいからな」

「無理する必要なんかあんのか?」

「んー・・・」

「それに、お前が辛いって事はエレノアの4人も限界が近いんじゃねぇか?」

「そうだな・・・」

「俺が起きてるからお前ら全員寝ろ」

「そうさせて貰うか・・・」


それっぽい事を言ったが・・・実は俺の探索スキルでダンジョン内の地形を探る事が出来る。エコーロケーションっぽい感じだ。

それで言うと後10分くらい進めば広場に出る。これがきっと折り返し地点というか最初も目的地だろう。


「まぁ、後10分くらい行ったら広場に出るけどな」

「おまっ・・・それを先に言いやがれっ」

「でも、このやり方だと限界が来てただろ?」

「だな・・・」

「ペース配分を見直せよ?」

「分かった」


そして、エーリッヒはエレノア達に激を飛ばし気を引き締め直させた。


「よし、寝る準備を頼む」

「寝酒は?」

「要らん。とりあえず寝たい」

「そういう時って変に昂って寝れなかったりしないか?」

「でも、眠ぃ」

「エレノアにも無理させたんだしさ」

「うん?」

「俺のアイテムボックスから全員に飯出さないか?」

「ふむ」

「しっかり食って汗も流して酒でも飲んで思いっきり寝たら良いんじゃねぇか?」

「そうだな。そうするか」

「んじゃ、準備するわ」

「頼む」


自慢のバカデカテントを設置してタープも設置した。

テーブルと人数分の椅子を設置して飯の準備を進める。


「お前ら良く頑張った!」

「「「「はい」」」」

「辛かっただろうが予定を大幅に上回るペースで攻略する事が出来た!」

「「「「はい」」」」

「この経験はきっとお前達の自信になり財産になるはずだ!」

「「「「はい」」」」

「ご褒美に飯はこっちで準備してやるから思いっきり食え!」

「「「「はい!!!!」」」」



大会前の合宿か?合宿の最終日なのか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ