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魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


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第81話 強襲する幻創術師

 元勇者との戦いはさっさと終わらせるに限る。

 だから今から出向いて殺す。

 真っ当な国同士の戦争なんてやってたら被害が大きくなるだけだ。

 ここは直接対決で決着させるのが一番だろう。


 俺とノアとルイズを交互に見やる。

 そして、転移扉を開きながら告げた。


「あいつの国に向かう。あとは任せた」


 返事を待たずに転移扉を抜ける。

 白い空間を経て向かった先は、元勇者の支配地だった。

 聖剣の魔王が統べる剣皇国である。


 本当は元勇者の前に直接現れるつもりだったが、何らかの術で転移を阻害されたらしい。

 やはり俺の動向をしっかりと調べているようだ。

 対策は万全なのが伝わってくる。


(本当はノアとルイズにも参戦してもらいたかったんだけどな)


 各地が色々と荒れている状態で、元勇者との戦いがどれだけ長引くか不明だった。

 その間に何が起こるかも分からない。

 彼らには不測の事態に備えてもらう方が良い。

 それぞれに国を守ってもらうつもりだ。


 加えてこれは俺自身の因縁である。

 ノアは元勇者とは無関係だ。

 ルイズは五年前は宿敵とも言える関係だったが、実際に対面したことはない。

 勇者はルイズに挑まず魔王となり、王国を見捨てて成り上がっていた。

 つまりあいつと因縁があるのは俺だけなのだ。


(ここで確実に仕留めてやる)


 俺は胸中にて誓いながら片手に握る武器を一瞥する。

 そこには一本の杖があった。

 表面は漆黒で艶はない。

 中途半端な長さは、実際に杖として使うには短いだろう。

 まるで枯れ枝のように軽く、中身が空洞なのかと思ってしまうほどだ。

 少し力を入れれば折れてしまいそうである。


 これこそが現在の不浄剣だ。

 数多の敵を喰らって進化してきた最新版であった。

 もっと禍々しくなるかと思いきや、互いに個性を打ち消し合ってなぜか弱々しい見た目に落ち着いている。


 とは言え、肝心の性能は凶悪の一言に尽きる。

 幻創魔術との相性も抜群で、混沌とした力をよく馴染ませていた。

 基本的に万能な力を内容しており、主に術の補助具として役立ってくれている。

 言うなれば魔眼と同系統の装備だ。


 俺は不浄剣を掲げて不敵に笑う。


「さあ、決戦の始まりだ」


 杖の先端で地面を突く。

 大地が鼓動し、不浄剣を中心に亀裂が放射された。

 強烈な揺れで元勇者の都市が崩れ出す。

 さらには地面を突き破って無数の触手が現われた。

 それらが建物に絡み付いて薙ぎ倒していく。

 外壁も触手に潰されて機能を失っていた。

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