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魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


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第67話 開発進行

 その後、俺は現実世界と白い空間を転移扉で接続した。

 続けて切り分けた住居を配置していく。


 住人達は目を丸くして見守っていた。

 そんな反応になるのも当然だ。

 今までの暮らしが一気に改善されていくのだから。

 住まいの質が上がるだけでも違うだろう。


 彼らの中に畏怖の視線が混ざっているのは、能力のすごさだけが原因ではない。

 きっと俺自身に対する恐れがあるのだ。

 魔王ルイズと対等に接する人間なんて、普通は存在しない。

 あえて自己紹介はしていないので、一体誰なのかと思っているはずだ。


 まあ、俺も同じ立場ならそうなる。

 別に構いやしない。

 自分の力が常軌を逸しているのは理解していた。

 たとえ化け物扱いされようと、妥当だと感じるだけである。


(前は三流の幻術師と呼ばれていたんだがなぁ……)


 俺は昔のことをしみじみと思い出す。

 結果的に幻創魔術を取得したとはいえ、我ながら才能に乏しい人間だった。

 もっと汎用性が高く、人気のある系統の術を使いたいと何度考えたことか。


 しかし、俺には幻術しか適性がなかった。

 振り返ると散々な目にばかり遭った。

 勇者パーティに見捨てられたこともその一つに過ぎない。


 幻術師は本当に不遇なのだ。

 今ならば限界が未知数であるという点で評価できるが、それは俺が死に物狂いで鍛練を積んだからである。

 同じことを誰かにさせたとしても、幻創魔術を開花するとは限らない。

 そもそも力を手に入れる前に死んでしまうだろう。


 俺も特別な才能があったわけではない。

 ただ幸運だっただけだ。

 一歩間違えれば、勇者達に見捨てられた段階で死んでいたのだから。


(こうして生き残ったのも何かの縁だ。俺には俺の使命があるのだろう)


 大層な考えかもしれないが、すべての物事には大なり小なり意味があると思う。

 俺もあの極限状態から生き延びて能力を得た。

 きっとやるべきことがある。

 それこそが世界の改革だと考えていた。


 色々と今後について考えながらも、作業の手は止めない。

 途中からはノアにも協力してもらって、続々と家屋を移していく。


 首都は外観だけで物資類は皆無だが、そこは幻創魔術でどうにかなる。

 ついでに幻創魔術でゴーレムを改造して、外見は変えずに命令権だけを取得しておいた。

 住人を守るように細工する。

 これで居住区の防衛機能は盤石なものになった。

 たとえルイズが不在でも、ある程度は抵抗できるようになったと言えるだろう。

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