第32話 宇宙港
巨大な建造物が見えてきた。宇宙港だ。
「みんな、シートベルトを外してもいいよ。もうすぐ宇宙港だ」
「でかいな。あれが宇宙港...」ジルが呟いた。
「すでに並んでいるな。順番だからな」ショーンが言った。
宇宙港の前に、さまざまな宇宙船が順番待ちしていた。
コマンダーX10も列に並んだ。
ショーンは宇宙港の職員と通信し、手続きをした。
「5番目だ。すぐに順番が来るだろう」
皆は宇宙船の窓から宇宙港を眺めている。
小型宇宙船、大型宇宙船、さまざまな宇宙船が順番を待っていた。
「なんか怖くなってきたよ」キューが怯えた。
「大丈夫なんだろうな?このワープ。危険はないか?」コングが言った。
「問題ない。よっぽど事がなければ。宇宙船のワープ機能よりずっと安全さ」
一時間ほど待機して、ショーンたちの順番が来た。
「いよいよだ。みんな、リラックスしてくれ。不安なのは良くない。あと動かないで」
「怖いよ~」キューは泣きそうだ。
宇宙港の光が消えた。
コマンダーX10は着地し、いろいろなレーザーが宇宙船のまわりに当てられた。
「よし。みんな目を閉じて」ショーンが言った。
その時、ガツンとした衝撃が起こり、体が震えた。
体が圧縮されるような感覚があり、頭がくらくらした。
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シーンとなる船内。
キューは意識が戻った。
「みんな....大丈夫?」
「成功したのか....」コングが目を覚ました。
船内の電気が点いた。
「みんな、自分の体を見てくれ。ちゃんと転送されているか」ショーンが言った。
皆はキョロキョロと見回して、確認した。
「俺はMINKUたちを確認してくる」ショーンはゲージの貨物室に向かった。
「ここも宇宙港なのか?」コングは窓を見た。
「たくさんの宇宙船がいる。ここも出口の宇宙港じゃない?」キューも窓を見た。
「そうさ。ここも宇宙港。250万光年先の」ショーンが貨物室から戻り言った。
「MINKUたち、無事だった。みんなも大丈夫そうだな。転送完了の手続きをするよ」
「ちいたん。大丈夫?疲れてない?」とキュー。
「うん。ワープなんてはじめて。映画みたい...」
「よし。手続きを終えた。惑星ガニメデへ急ごう」
ショーンは宇宙船の機能チェックを済まし、惑星ガニメデへの方位を定めた。
「みんな、もう一度シートベルトを付けてくれ」
「よし。センサーには不審な船はいない。このまま行くぞ」
コマンダーX10は加速した。惑星ガニメデを目指して。




