第31話 もうすぐ到着
宇宙船コマンダーX10は高速で飛行し続けた。
「一晩経てば、宇宙港に着く。みんな狭いが休んでくれ。眠れるかな?」
「ショーンさんはどうするの?」ちいが言った。
「自動操縦を時々チェックして、操縦する」
「では、悪いが休ませてもらうぞ」とコング。
「ちいたん。簡易寝袋があるよ。ほら」
「うん。ありがとう。ポルサ。おいで」
ポルサはちいのそばで休んだ。
コマンダーは飛行し続ける。宇宙港を目指して。
キューはしばらく寝て、目が覚めた。
コングとジルはもう起きていて、操縦席でショーンと話していた。
ちいはポルサと寝ていたが、目が覚めたようだ。
「ちいたん。目が覚めたようだね」
「キュー...着いたの?宇宙港」
「まだ分からない。僕も起きたばっかりだ」
「キュー君。ちいさん。おはよう。もう宇宙港に着くよ」とショーン。
「今のうちにコーヒーを飲もうぜ」とコング。
「モーニングコーヒーか。いいね」ジルはコーヒーを準備しだした。
「宇宙港は混んでいて、少し待つかもしれないんだ」
ジルはコーヒーを淹れだした。原種MINKUがパタパタと船内を飛んでいる。
「よし。宇宙港に着く前に朝食とコーヒーにしよう。保存乾燥パンをオーブンで焼ける」
「コーヒーが入ったぞ」ジルがみんなの分をカップに分けた。
保存乾燥パンもすぐ焼けた。
皆はパンとコーヒーを楽しんだ。
「うん。このパン美味しいね。コーヒーも最高!」キューが喜んだ。
「MINKUたちがいるから、コーヒーは別格だな」とジル。
「なあ。ショーン。なんで宇宙船の機能のワープより、宇宙港の方がいいんだ?」コングが尋ねた。
「まず、エネルギーがかなりいるんだ。都市一個レベルだ。あと、物体をデジタル信号に変換し、現地で再生する方式だから、転送先がちゃんとあったほうが安全なんだ。転送先に物体がもしあったら、クラッシュするぜ」
「それは怖いね」とキュー。
「そう。だからちゃんと宇宙港でワープしたほうがいいんだ。結構料金もするんだぜ」
「ワープしたあとはすぐ、ガニメデに着くのか?」
「ああ。すぐ着くさ」
「よし。朝食はここまでだ。少し速度を上げる。みんな、またシートベルトを付けてくれ」
「分かった」皆は、席に着き、シートベルトを締めた。
「MINKUたちもケージに入るんだ」とショーン。
剣MINKUのポルサは原種MINKUを抱え、ケージに入った。
ショーンはスロットルを上げ、速度を速めた。
かなたに宇宙港らしきものが見えてきた。
とても巨大だった。




