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巫女は海を守りたい〜愛が溢れるヒーラー物語  作者: 紫陽花
第5章 次の新しい道 婚約のあと
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第5章 次の目標へ まだ幼い恋人たち

セレステが、書斎に戻ってきた。


「セレステ、どうだ、落ち着いたか。」

父上が聞いてくれた。


「陛下、ヴァシリス様、ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。

ひとまず、殿下が騎士団に入団なさるまでは、大丈夫かと。その後は、アンジェラ様とオランと私が、教育いたします。」


「良かった。ありがとうございました。母君。」


「ヴァシリス様、殿下の巫女だとは、わかっておりますし、婚姻のご神託もわかっておりますが、本気で、あのような娘で、よろしいのでしょうか。」


「セレステ、今更、何を言い出すのだ。アリエッタが生まれた時から、ヴァシリスとの婚姻は、決まっていただろう。マース、何とか言ってくれ。」


「セレステ、どうしたのだ?神殿で、私たちは、見ただろう。」


「母君、僕が、未熟だから、、、ダメなのですか。」


「ヴァシリス様、違います。殿下は何一つ問題などありません。私の娘ながら、あの性格では、、殿下が、苦労なさいます。」


「母君、わかっているつもりです。アリエッタの性格は、王宮より、海でこそのびのびできるし、将来は、妃より、研究者になる方が、幸せなはずです。だから、僕は王になる必要はないし、アリエッタと2人で海を守るつもりですから。

ただ、婚姻まで、僕が離れている時に、守ってやれないから、それが気がかりなだけです。」


「ヴァシリス様、、感謝いたします。とにかくミカエラード家に連れ帰ってから、親として、セレステの巫女教育だけではなく、鍛練と躾をするので、ご安心ください。」


「父君、ありがとうございます。よろしくお願いします。」


*・゜゜・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゜・*


「さあ、アリエルちゃん、これで、可愛くなったわよ。ヴァシリス色の寝着は、かわいいわねえ。よく似合っているわよ。」


「アンジェラおかあさま。今日は、たくさん、申し訳ありませんでした。」


「アリエルちゃん、今日はみんな大変だったのだから、色々あってもいいのよ。みんなが無事で、国を守ることができたのだから。

アリエルちゃん、ヴァシリスを大切にしてあげてね。」


「はい、お約束します。それから、ずっと気になっていたのですが、その、、」


「今、気になる事は聞いておくのよっ。」


「あの、、クロノス様の光景で、私が着せられていたあの透けてしまう夜着は、、私はいつも、透けない寝着なのに。」


「やっぱり、気になるわよね。婚姻するまでは、肌を見せてはならないものなの。だから、今は、透けない布で仕立てているわ。

でも、成人して、婚姻したら、女性らしい夜着を着るけれど、種類も色々とあるし、あんな下品なものは忘れていいのよ。アリエルちゃんが大人の女性の夜着を着るのは、15年後だし、お妃教育で、いずれ詳しく教えるから大丈夫よ。あれはチャンシアの皇帝が、汚らわしく嫌らしいだけよ。もう忘れていいのよ。ヴァシリスが、ずっと守ってくれるわ。」


「良かったです。おかあさま。」


「さっ、ヴァシリスに会いに行きましょうね。」


*・゜゜・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゜・*


母上に連れられて、アリエッタが書斎に戻ってきた。


僕は、なかなかアリエッタの顔が見れなかった。


セレステのアリエッタを見る表情が厳しい。

アリエッタも下を向いたまま、詫びた。


「ヴァシリス様、私の浅はかさで、取り乱し、ヴァシリス様のお気持ちを無視したような物言いをして、申し訳ありませんでした。

ご神託が、この国にとって、どれほど大切な事かも、わかりましたし、軽んじたり疑ったら、取り返しがつかない事になる事も、恐ろしいほど、わかりました。

ヴァシリス様が、ずっと守ってくださっていたことも、忘れてしまうほど、取り乱し、お詫びの言葉がありません。お許しくださいますか。」


「アリエッタ、本気で納得できたのか?」


何か変だ。この慇懃無礼な物言いは、わざとらしい。怒っているのか、納得してないのか、僕から離れたいか、それしか、考えられない。


「はい。あんなに汚らわしく、許されない侵略は、二度とあってはならないと。

ヴァシリス様は、何一つ間違ってなかったのに、私の理解不足で、失礼なことを申してしまいました。これから、もっとたくさん努力して、学びます。ヴァシリス様の使命のお役に立てるように、たくさん努力いたします。どうか、先程の非礼をお許しくださいませ。」


「わかった。アリエッタ、僕は怒ってないから、案ずるな。其方が落ち着いて、僕たちの未来を見てくれるなら、それでいいから。」


「ヴァシリスさま、ありがとうございます。」


「アリエッタ、気持ちが落ち着かないなら、今日はミカエラード家に、父君や母君と共に戻ってもいいぞ。」


アリエッタの顔色が変わった。


「あの、、あの、ヴァシリス様の、お側にいては、いけないでしょうか。」


「私は構わないが、其方が、夢見が悪いなら、母君と一緒の方が、良いかと思っただけだ。

側に、いてくれるなら、私は嬉しいが。」


アリエッタが、消え入りそうな声で言ってる。

「お側に、いとうございます。。」


父上が、助け舟を出してくれた。


「二人とも大丈夫なら、子供は眠る時間だ。アンジェラ、二人を部屋に。また恐い夢をみたら、私たちの寝室に来なさい。よいな。」


「エドワード、そうですね。では二人とも、恐い夢を見ないハーブのお薬を飲んでから、お部屋に戻りましょう。」


さっき食後に飲んだ、子供のお酒?らしきものを、もう一回、飲まされた。


「父上、父君、母君、今夜はありがとうございました。おやすみなさい。」


「お義父さま、アンジェラおかあさま。お父様、お母様、お騒がせいたしました。色々と教えていただいて、ありがとうございました。おやすみなさいませ。」


アリエッタが、珍しくまともなご挨拶をしているが、かえって心配になってきた。


僕たちは、母上に連れられて、僕の寝室に戻った。

母上が、アリエッタに、よく眠れる薬を、もう一口、飲ませていた。


アリエッタは黙って、寝台に座って、クジラのぬいぐるみを抱きかかえている。


母上が扉を閉める時に、僕に手招きした。


僕は、寝室から出て、扉を閉めた。


「母上、アリエッタが変だ。」


「セレステにこっぴどく、色々叱られたのよ。それと、実際には起きてないけれど、あの光景で、皇帝に肌を触れられたのが、よほど衝撃だったみたいだから。ヴァシリス、あなたは、触れても大丈夫だから、少し優しくしてあげて。」


「でも、母上、傷ついているのに、僕が触れるなんて。」


「だから、触れてあげてほしいのよ。汚らわしく触れられて、アリエルちゃん、あなたに顔向けできないと思い詰めてるから。乙女心よ。」


「そうなんですね。理解しました。」


「おやすみのキスはちゃんとしてあげるのよ。」


「母上、色々、ありがとうございます。」


僕は寝室に戻った。

アリエッタが寝台に座ったまま、ぼっ〜としている。僕は、アリエッタの前に膝をついて、目線を合わせた。


「アリエッタ、大丈夫か?」


俯いたまま、肩をふるふると震わせて、声も出さずに、泣き出した。


「ごめんなさい。わたし、取り返しのつかない事を、、、」


「アリエッタ、どの何が、取り返しがつかないんだ?みんな無事だったんだ。」


「ヴァシリスさまを、責めてしまって、私を守るために、毒まで受けて苦しい思いを、、、 」


「僕が守るって言っただろう。当たり前の事だ。」


「ヴァシリスさまは、ご神託をお伝えした時、私が皇帝に、あのような事になると、何故、わかったのですか?」


「王子に溺愛されている美しい姫が拐われる理由は一つしかない。それにポセイダルゴ様からも、アリエッタが献上されると、聞いてたし、、僕のアリエッタを奪うなんて、あってはならない事だから。」


「わたし、意味がわかっていませんでした。あんな、汚らわしい事、ヴァシリス様が見ている前で、、触れられるなど、、ごめんなさい。、」


涙がポロポロとこぼれている。


「あれは、起きなかったことだから。実際には、おきてないから、安心していいんだ。

アリエッタ、抱きしめてもいいか?」


アリエッタが顔をあげた。やっと目があった。

僕が知っている瞳だった。


僕は、アリエッタの髪を撫でて、そっと抱きしめた。抗わずに、僕にもたれてくれる。

ほっとした。


「アリエッタ、あとは何が取り返しがつかないのだ?」


「ヴァシリスさまの、手を振り払ってしまいました。」


「人を消した話だ。仕方ない。。

また、手を取ればよい。ただ、もう二度と、振り払うな、約束してくれ。僕の方が、気が変になる。」


「ごめんなさい。二度と離れたりしません。

あの、あの、、」


「なんだ?」


「もし、もし、次にヴァシリスさまの手を振り払う事があれば、、」


「今、二度としないと、言ったではないか。」


「はい、そうです。ですが、私がまた取り乱して、手を振り払うようなことがあれば、それは本意ではありません。私の感情が揺れて振り払ってしまうような事があれば、お願いです。牢でもどこでも構わないので、私が馬鹿な考えで逃げ出さないように、捕まえて閉じ込めてくださいませんか。」


「自信がないのか?」


「申し訳ありません。逃げ出したくなどないのです。お側にいたくて、仕方がないのに、怖くて、不安で、思っている事と、逆の事をしてしまいそうで。。」


「僕を試すのか?それは、追いかけてほしいからではないのか。」


「違います。そんな意味ではなくて。私が弱いのです。だから、、」


「ダメだ、アリエッタ。そうしてやりたいが、ダメだ。僕だって、僕の部屋に閉じ込めたいくらいだ。でもお前の意思で、側に居続ける強さを持ってほしい。逃げ出しても構わない。すぐに戻ればよい。生涯、その手を離さないと、既に誓っている。誓いは破らない。」


「もし手を振り払ってしまったら? 」


「僕が、アリエッタが戻るまで待つだけのことだ。詰まらん事、いや、難しい事でも、取り乱すな。強くなるのだろう?とにかく何かあっても、何があっても、必ず、僕の元に戻ってほしい。辛くても必ず戻れ。いいな?強くなると言う事は、そう言う事だからな。」


「はい。」


「いつも側にいるために、これから15年、約束を信じ続けるんだ。誓ったのは、覚えているな。」


「はい、一緒に誓ったから。」


「では、大丈夫だ。それより、アリエッタ、傷は痛むか?」


「自分で、引っ掻いてしまったので。触れられたのが気持ち悪くて消したくて。」


「どんなに辛くても、こんな事はするな。僕を悲しませるな。アリエッタ、お前が自分の感情で、取り乱すと、僕が悲しむと、覚えておいてほしい。いいな。僕たちの心は、繋がっていること忘れるな。」


「ヴァシリスさま、、わたし、、」


「アリエッタ、傷に触れるぞ。気持ち悪いのは僕が消してやるから。いいか?」


「、、はい、、」


僕は、アリエッタの頬から顎の傷に触れ、グリーンキラキラを出した。傷が少しずつ消えていく。

次に、首すじに触れた。

アリエッタが、少し体を固くして息をのむのがわかった。

「嫌か?」


「だ、だい、じょうぶです。」


「辛いなら止める。でも僕は、消してやりたい。」


「だいじょうぶ、、です。」


首すじから、鎖骨にかけて、そっとそっと触れて、グリーンキラキラを出して、ヒーリングした。


「もし、これから、嫌な奴に触れられたら、隠さずに必ず教えろ、そいつの手もろとも、僕が消してやる。黙って隠さずに教えてほしい。一緒に解決すれば良いのだ。いいな。」


「はい。」


「さっ、さすがにもう遅い、今日は、大変だったが、みんな生きている、安心して眠れるぞ。」


僕は、アリエッタの横にクジラのぬいぐるみを置いた。額におやすみのキスをして、横になった。

睡魔は、待ってくれなかった。



僕は海の中で、心地よく浮遊している。

アリエッタが、珊瑚礁とおしゃべりしている。珊瑚も生き物だから、成長するんだ。

確か、先月、他国の船が座礁し、珊瑚礁が被害に遭って、アリエッタとヒーリングに来たんだ。

珊瑚は一回、壊されると再生出来ずに死んでしまうが、ヒーリングで再生させる研究をしている。

オレンジに白の縦縞の小さなアネモネフィッシュがたくさんいる。

アリエッタが、振り返って、僕を見た。


「ヴァシリスさま、珊瑚ちゃんたちは、明日の満月に、産卵するんですって。」


「じゃあ、明日の夜、一緒に観に来よう。アカデミーの入学前で、良かったな。」


あれ?アリエッタが成長している?

10歳、いや13歳くらいだろうか?背も伸びているし、顔の雰囲気が少し引き締まっている。

アカデミーの入学前なら、13歳だ。

どんどん綺麗になって行くんだ、と、相変わらず

惚けたことを考えていた。


アリエッタの手を取って、泳ごうとしたら、僕の手が大きくなっている。

あれ?僕もデカくなってないか?

でも、指には、ポセイダルゴ様からもらった貝殻リングがあった。アリエッタの指にもある。

リングも、指に合わせて成長してるのか?

二の腕を見ると、腕もがっしりして、絶対に成長しているけど、腕輪も腕周りに合っている。

さすがに、ポセイダルゴ様だ。

婚姻の時の指輪は、どんなものを贈ろう。また海の庭で探してみよう。



*・゜゜・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゜・*


僕は、寝返りを打って、伸びをして、目覚めた。

自分の手を見て、いつも通りの大きさだったから、珊瑚礁にいたのは、夢だった。

横をみると、アリエッタがいない。

足元に視線を移すと、僕のふくらはぎに手を回して寝ていた。クジラのぬいぐるみは、床に落ちている。

アリエッタが、僕の腕の中で、目を覚ます日は来るんだろうか。15年経っても、変わらないような気がしてきた。

しかし、夢にいたアリエッタは、綺麗になっていた。

王宮の鐘が、朝の6の鐘を鳴らしている。今の季節は、もうすぐ日の出だ。


今日は、ゆっくり過ごしたいな。


「う〜ん。おに、、い、さま、、。」


アリエッタが、目を覚ました。

足元から僕を見上げている。


「僕の婚約者はどこにいる?それは僕の腕?」


「あっ、、、お、にい、さま。おはようございます。」


僕は、アリエッタに冷たい視線を送って無視した。アリエッタがじっ〜と考えている。

突然、起き上がって、僕の横にペタリと座った。


「………あ、の、ヴァシリスさま、おはようございます。」


「おはよう、アリエッタ。もう、お兄さまとは呼んじゃダメだよ。」


「は〜いっ。こんやくしゃになりました。妻です。」


「アリエッタ、妻は15年後、今は婚約者。」


「なんで?昨日、口づけしました。」

アリエッタは、唇に指を当てて、笑っている。


「あれは、婚約の口づけだ。妻はあと15年待たなきゃ。それまでに、父君の鍛練と母君の巫女教育と、母上の妃教育があるだろう?アカデミーでも7年勉強しなきゃ。妻は、そのあとだ。」


「長い、なが〜いですね。」


「そうだ。明日は、ミカエラード家に一回戻るからな。今日は一緒にいられるけど、次は、いつ一緒にいられるか、僕にもわからないよ。」


「離れても、こんやくしゃだから、大丈夫。それに、巫女だから、ご神託は、ヴァシリスさまに、ちゃんとお話しします。」


「そうだな。どんなご神託も、怖がらずに僕に話すんだよ。」


「約束します。あっ、さっき、珊瑚の産卵の夢を見ました。ヴァシリスさまと、一緒に泳いでました。」


「アリエッタも、夢を見たのか?」


「ヴァシリスさま、ポセイダルゴ様みたいに、背が伸びて、カッコイイ、でした。」


また同じ夢を見たのか?でもご神託とは違うだろう。それか、8年後の珊瑚礁への座礁が、何かあるんだろうか。


「他に何か夢で覚えてるか?」


「珊瑚礁が、崩れて、ヒーリングしたみたいでした。」


やっぱり、覚えておくしかないな。


「アリエッタ、頼みがあるが、聞いてくれるか?」


「なんですか?」


「アリエッタ、僕の巫女になってから、同じ夢を見るようになったのは、気づいているか?」


「はい、毎日見ている気がします。」


「アリエッタ、離れたくないけど、明日から僕たちは、住む場所が変わる。これは仕方がない事だ。だけど、心はずっとつながっている。」


「いつも一緒です。」


「そうだ。いつも一緒だ。だから、夢を見たら、覚えていることを、全て書いて残すんだ。そのノートは、父君や母君、僕以外に、誰にも見せてはいけないよ。」


「ヴァシリスさまと、お父様とお母様だけ。他には見せない。だって、夢は、ご神託だから。」


アリエッタは、無意識のうちに、同じ夢が未来のご神託だと、感じていた。何のことかわからなくても、書き残しておかないと。


「そうだ。二人で見る夢も、きっとご神託なんだ。たくさん夢を見たら、次に会うまでに、忘れてしまうから、必ず書き残すんだ。いいね。」


「ヴァシリスさま。たくさん夢を書いたら、たくさん会えますか?」


「きっと会えるはずだ。」


「はい。。あの、ヴァシリスさま、海に行きたいです。」


「わかった。母上に聞いてみるよ。」


今日は、みんな色々と忙しいだろう。兄上たちは、アカデミー入学で、寮に入るし、東宮は引っ越しで大変だろう。

騎士団は明日が入団式だ。

父上たちも、昨日の襲撃の事で、国務も大変だろうし。あまり迷惑をかけないようにしないと。



母上の私室に行くと、母上は、もう着替えを終えていた。


「おはようございます。母上。」


「おはよう、ヴァシリス。あなたたちよく眠れた?」


「はい、昨夜、ご相談できたので、安心して、僕もアリエッタも、ぐっすり眠りました。ありがとうございました。父上は?」


「昨日の襲撃が終わったから、一段落したけれど、これからの事があるから、忙しいと言って、もう陽の宮に行かれたわ。明日、ラングドンとパトリックもアカデミー入学だから、今日、話したいことがあると、二人を呼んでるみたいよ。

ヴァシリスは、何かお話があるの?」


「僕は、毎日、父上と話せてるから大丈夫です。母上、朝食の時に、お話できますか?」


「わかった。じゃあ人払いするから。アリエルちゃんの着替えをするわね、、」


タイミングよく、アリエッタが寝室から出てきた。

「アンジェラおかあさま、おはようございます。」


「アリエルちゃんも、起きたのね。じゃあ、お着替えしましょう。」


「おかあさま、あとで、ヴァシリスさまと海に行きたいので、ワンピースを。」


「いいわよ。可愛いのにしましょうね。」


「ヴァシリス、海に行く前に、少し時間をもらえるかしら。宮廷画家が来るから。」


「えっ?宮廷画家?」


「朝食の時にダイニングで話しましょう。アリエルちゃんを着替えさせたら、ダイニングに行くから、先に行ってて。」


「承知しました。」



幼い恋人たち、一緒にいられるのはあと少し。

読んでいただき、ありがとうございます。

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