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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
4 俺たちの戦いはこれからだ

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195 温泉へ行こう 後編

楽しく食事をして軽く腹休めをする

そしていよいよ温泉だ!


男湯と女湯は旅館の両端に分かれている

覗くのは難しい、覗かないけど


俺とトムとハックは男湯に到着

ブルーは入らないので部屋でくつろいでいる


「ようし二人とも、ここには俺たちしかいない」


他に客がいるかと思ったが今は俺たちだけのようだ

こんなに広い温泉に俺たち三人だけ


「口うるさいアンナはいない

 お前たちを叱るベッキーもいない」


そう、俺たちは自由だ


「他の客が来るまでは俺たちの貸し切りだ」


俺は二人にニヤリと悪い顔をする


「野郎ども、思う存分泳ぐぞっ!」

「らじゃー!」

「ぶらじゃー!」


俺たちは温泉に飛び込んだ

そして何物にも縛られず自由に大暴れした


「わはは、ばたふらーい!」 バッシャンバッシャン!

「ブクブクブク」 潜水するハック

「とうっ!」 何度も飛び込みをするトム


桶をフリスビーにして遊んだりやりたい放題だ♪


「俺たちは自由だー!」「「だー!」」


のぼせた




おじさんたちに招待されて温泉旅館に来ました

食事はとても美味しかったです


そして温泉にお姉さんたちと入ります


「よし、洗い流した!」


ベンケイさんが身体を洗い流してすぐに温泉に飛び込みました


「お姉ちゃんはもう!」


アンナさんがベンケイさんを怒ります

でもベンケイさんは遠くへ泳いで逃げます

まるで子供です


「あはは、相変わらずねベンケイちゃんは♪」

「いつもなんですか?」

「そうよ」


サクラさんは長い黒髪を丁寧に洗っています

やっぱりサクラさんは大人です

わたしもこんな大人になりたいです


「温泉から上がったら部屋でゴロゴロしようっと♪」


そういう部分は見習わないでおこう


「どうしたのベッキーちゃん?」

「なんでもないです」


洗い流し終えてわたしも湯に浸かります

ちょっと熱めですが気持ちいいです


温泉なんて話に聞いていただけで来たことがありませんでした

連れて来てくれたことを感謝します


「まったくお姉ちゃんは」 ブツブツ

「大変ですねアンナさん」


アンナさんがあきらめてこちらへ来ました


「どうですかベッキーさん、楽しめていますか?」

「はい、楽しいです、ありがとうございます」

「それならよかったです」


熱さにも慣れてゆったりとくつろぎます

アンナさんも隣でゆったりしています


「そういえばアオイさんは?」

「いますよそこに」


わたしの右側にアンナさん

わたしの左側を指差すアンナさん


「バラさないで下さいアンナさん」

「ひゃっ!」


わたしの左側にアオイさんがいました

まったく気づきませんでした


「うう、気配を消して大人しくしていたのに~」

「魔力の気配までは消せませんからね」

「魔力じゃなくてチャクラだもん」

「まだそんなことを」


やれやれという感じでアンナさんが呆れます


「なぜ気配を消していたんですか?」

「ベッキーちゃん、胸悪(きょうあく)な敵から精神(こころ)を守るためでござるよ」

凶悪(きょうあく)?」


アオイさんの言っていることがよくわかりません

ここは平和な温泉、魔物とかも入らないように結界が張ってあるそうです

凶悪な敵などどこにいるのだろう?


(ベンケイ殿とサクラ殿は胸悪でござる

 ベンケイ殿は普通サイズだけどそれなりにあるでござる

 サクラ殿はうらやまけしからんでござる!

 わたしは、、、 ふっ、考えないようにするでござる)


悟ったように空を見上げるアオイさん

なにか悩みでもあるのかな?


「よいしょっと」


サクラさんが正面に入ります

アオイさんが消えました

どこに行ったの?


「サクラさん、お胸大きいね」

「ベッキーちゃんもきっと大きくなるわよ♪」

「どうだろ」


お母さんは小さかったし


「持つ者は持たざる者の気持ちはわからんでござる」

「ひゃっ!」


アオイさんが左側に現れました

もしかしてまた気配を消していただけでずっと左にいたの?


「そのままのベッキーちゃんでいてね」

「アオイさん?」


遠くを見る目をしながらわたしの頭をなでるアオイさん

大丈夫かなアオイさん、のぼせたのかな


「ふい~、堪能したぜ♪」


ベンケイさんがこっちに来ました

満足したようです


「上がるまで遊ぶのかと思っていたけど」

「他のお客さんも来たから切り上げた」


他の人が来なかったらまだ遊んでいたんだね


湯にみんなで浸かりながらゆったりしたりおしゃべりしたり

楽しい時間を過ごせました




温泉から上がって部屋へ戻る


「お兄さんたちも今上がったんですか?」


二部屋借りて男女で別れるが部屋は隣同士だ

温泉から上がって少し散歩してから戻って来た

アンナたちと部屋の前で鉢合わせる


「少し散歩してた」

「そうですか」


俺たちは全員旅館の用意した浴衣を着ている

なんというかサクラさんが目の毒だ


浴衣の胸元が少し開いていて谷間が目の毒だ

同衾事件以来、なんとなくサクラさんを意識してしまう


「ふふ~ん♪ ケンタくんどこ見てんの~?」


俺の視線に気づいてからかってくるサクラさん

くそう、サクラさんめ!


「ミ、ミテマセンヨ」 目を逸らす


「変態ですねお兄さん」

「変態でござる」

「おじさん変態なの?」


「ちゃうわいっ!」

「うははははは♪」


その様子を見ながら爆笑するベンケイさん


さっさと男部屋へ退散する俺

アンナたちも部屋へ入って行った


変態ちゃうもん、健全なおっさんだもん

それはそれで虚しい




翌日、ベッキーはお休みらしいので温泉街をみんなで観光した


トムとハックが木刀に目を輝かせていた

わかるぞ、旅行の土産の定番だよな

買ってやったらめっちゃ喜んでくれた

そしてベッキーはメモっていた


「ほれ、ベッキーの分」

「え?」


ベッキーに木刀、ではなくカンザシをあげた

毬のような飾りのついたやつ


「サクラさん、刺してあげて」

「いいわよ♪」


俺はきっと上手く刺せないと思うのでサクラさんに任せる


浴衣のベッキーがさらに可愛くなった


「よく似合ってるぞベッキー」

「そうね、可愛いわ♪」

「そ、そうかな」


照れるベッキー、うん、こういう妹が欲しかった

アンナとは違うのだよアンナとは!


「お兄さん、なんかムカついたから殴っていい?」

「やめて」


勘のいい奴だ


「えへへ、嬉しい」


喜んでくれてなによりだ

でもメモるな!

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