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5話 商業者ギルド

私はブランを抱えて商業者ギルドに入った。

それはかなり大きな建物だった。

受け付けカウンターは仕切りで区切られており、クエスト用のボードも大きかった。

天井は高く、シャンデリアが吊るされている。

だけど、とても落ち着いた雰囲気がある。

個別対応の個室もいくつかあった。


利用客は多かったけど、そこまで待たなくても良かった。

ほとんどの人がクエストボードの方に集まっていたからだ。

私はそれを横目に受け付けカウンターに向かい、受け付けのお姉さんに声をかけた。


「すみません」

「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用で?」

「畑の購入とホームの購入条件を教えてください」

「了解しました。まずは畑の購入と言うことでよろしいでしょうか?」

「はい」

「では、こちらをご覧ください」


受け付けのお姉さんが手を私の方に差し出すと画面が現れた。

そこには画面一杯に畑が写っていた。

なにこれ?


「畑にはランクがありまして、土の状態が関係します。ランクは☆1~5に分かれています。☆1は1000Gになります。☆2は3000Gに、☆3は5000Gに、☆4は70000Gに、最高ランクの☆5は10000Gになります」

「土の状態ですか。どう変わりますか?」

「☆1は肥料等を与えても作物の品質は変わりません。なので、品質を気にしない物を育てるには合っていますが、この土で育てられる物は品質が☆1~2の物に限ります。また、樹木は育てられません」

「なるほど」

「☆2以降は肥料で品質をあげることが可能です。☆2は品質が1~3の物が育てれます。☆3は1~4の物が、☆4以降は1~5の全ての品質が育てられます。樹木は☆3以上の畑で育てられます。また、品質向上は植えた物から植えれる物の最大品質から1ランクのみ上げれます。例としては☆2の畑の場合は☆4まで上げれます」

「あ、そういうこと」

「はい。次に畑は1つの町で25面買うことが可能です」

「へぇ~」

「そして、1面でも購入しますと残りは未開放状態としてその場にあります」

「え?ということは1面でも買うと次に買う場合、離れた場所を買うんじゃなくて、未開放の場所が開放されるってこと?」

「はい、そうなります。畑のランクはその都度、購入されるときに決まります。畑のランクを上げることも可能ですが、☆1つ上げる毎に2000G必要になります」

「なるほど」

「では、どのランクの畑がよろしいですか?」


私はちょっと悩んだ。

手持ちは5000Gだけなので、ここで畑に全財産を出すわけにはいかない。

妥当なのは2000Gか3000Gの畑を購入して、種を買って育てることなんだろうけど、それでいいのかな?

いや、分かってるよ。それしか今は手がないんだから。

それでもね、思っちゃうんだよね。他に手はないのかって。

ここで農業に向いているモンスターでもテイムしていれば別なんだろうけどね。


「……いたよ。この町の近くで農業に向いているモンスター」

「わふ?」


私の呟きにブランが首を傾げた。

この町の近くにはある人型モンスターがいる。

それが確か農業に向いていた。

今更だが私はあんまり掲示板を見たりしない。この情報も掲示板で入手したものではない。

基本的に私は多少の掲示板を読み専で見るが、ゲームの公式サイトなどを見ることの方が多い。

今回もそこからだ。

載っていたのだ、モンスター紹介のページで。

しかも、テイム可能モンスターだ。

そうと決まれば行動開始だ。


「5000Gの畑を1つ」

「5000Gの畑ですね。わかりました。では、こちらの画面を確認ください」


画面が切り替わって1つの畑だけが写っている。

そして、説明文はこう書かれている。


『☆3の畑 品質が☆1~4の作物が育てられます。また、作物は肥料を使うと☆5まで上げることが出来ます。樹木も育てることが出来ます。 料金は5000Gです。購入しますか? はい/いいえ』


私は迷わず『はい』を押した。

すると、画面が切り替わり、『入金が確認されました』と出ている。

ステータスを開いてみると確かに残高が0Gになっていた。


「確かにご入金されました。では、畑の場所を選んでください」

「ええ~っと、あ、ここで」

「了解いたしました」


今度は画面に南区の畑エリアが写し出された。

すでにいくつかの場所が購入されていたけど、中央区や西区に向かうことのできる通りは空いていた。

私はそこを選んだ。

将来的にマイホームを持ちたいから、西区に近いのはありがたい。


「これで畑の購入は終わります。次にホーム購入の条件の話でよろしいでしょうか?」

「はい。教えてください」

「分かりました」


お姉さんがそう言うと新しい画面が出て来た。

お姉さんは画面を指しながら教えてくれた。


「ホーム購入の条件は個人でしたらご本人の職業レベルが30以上で冒険者ギルドまたは商業者ギルド、もしくは両方のクエスト達成が合計1000以上となります。ホームもランクがありまして☆1~5となります。☆1は30万Gに、☆2は60万Gに、☆3は90万Gに、☆4は120万Gに、☆5は150万Gになります」

「お、おお~。なかなか」


個人購入意外に大変かも。

でも、ソロでやるんならテイマーとしては欲しいんだよね。

だって、いちいち魔獣舎に預けなくてすむし、ホームに帰れば連れて行けれない子たちとも触れ合えるしね。


「クランでしたら職業レベルが30以上の方が5人以上、全体でのクエスト達成が5万以上となります。また、料金は個人購入の3倍となります」

「つまり、☆1ですら90万Gってこと?」

「はい」


うん、クラン購入の方が難しい。

でも、人数が多ければ問題ないのか?

現在フレンドすら1人もいない私には関係ないけどね。

寂しくない、寂しくないぞ!

だって、私にはブランがいるから!


「わふ?」


私がブランを見ているとブランは不思議そうに首を傾げた。

うん、うちの子可愛いわ。


私は聞きたいことも聞けたのでお姉さんにお礼を言って商業者ギルドをでた。

畑の確認は後でもできるから次に冒険者ギルドに行こう。

ギルド加入しないとね。

クエストこなさないといけないし。


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