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2話 キャラメイク


私は帰省した翌日、母親の入院手続きに付き添った。まぁ、検査や薬の調整のための入院らしいので、本人はすこぶる元気だ。

一応、検査結果が悪かったらしいが自覚症状はないみたいだ。

一通りのことが終わると私は家に帰った。


サービス開始の午後7時までに父親の食事と家事なんかを済ましておかないといけない。

もちろん、ゲーム好きな私のことを知っている父親には事前に食事の用意はしているから邪魔をしないようにメールしている。


***


現在、午後6時半ーー

これぐらいからキャラメイクだけならできるらしい。

ギアにソフトをインストールし、装着してユーザー情報登録や長い規約に目を通して、同意した。


そうすると可愛い妖精が出て来て、ゲームでの注意を読み上げてくれた。


*ゲーム内の1日は現実の6時間

*連続プレイは12時間で注意アラーム後もプレイしようとすれば強制ログアウト

*12時間プレイした場合は2時間休憩する必要があり、2時間経たないと再ログイン不可

*16才未満のプレイヤーは20才以上のプレイヤーの同伴が必要

*性別変更は不可


まぁ、必要なところで言えばこのあたりかな。


「では、あなたのアバターの作成を開始します。まずはアバター名を記入してください」


妖精がそういうと目の前に水色の半透明の画面が出てきた。

私はそこに昔から使っているユウという名前を記入した。

こういうゲームでありがちなリアルばれ?対策で本名は使えないようになっている。


「次にスキャンをいたします」


妖精がそういうと私の頭上にリングが現れて、私をスキャンしていった。

リングが消えるとさっきと同じ画面が現れた。

その画面には左側にアバターの姿が、右側には変更項目が出ている。


「髪の毛は青みがかった黒っぽくして、瞳はエメラルドグリーン、肌は変えなくていいか、不自然じゃないし、髪はシヨートボブにしよ」


実はこのアバタースキャンの時点で美化されるって言われていた。実際に画面のアバターは私の顔に似ているけど、かなり美化されている。だから、変更しなくてもばれないのだが、せっかく遊ぶんなら色も変えてみようって思ったから。


「次に種族を選んでください」

「種族は半獣人のイヌがいいなぁ」

「はい」


アバターの頭に黒色のイヌ耳、お尻のあたりに黒色の柴犬のようなしっぽがついた。


このゲームで選べる種族はデフォルトの人族、子供サイズのハーフリンク、ファンタジー定番のドワーフにエルフ、半獣人の5種類。

エルフは肌を褐色にしているとダークエルフとされるがカテゴリー的にはエルフらしい。


私が選んだ半獣人はネコ、イヌ、トリ、トカゲの4種類から選べるようになっており、この半獣人だけがレベルアップで見た目が変化できるようになっている。


「職業を選んでください」

「これは最初っから決めてるんだ。テイマーで」

「はい」


このゲームの職業はファイター、メイジ、錬金士、サモナー、テイマーの5種類。


種類が少ないのはレベルアップで職業が進化するシステムだかららしい。

ファイターは戦闘職代表、メイジは魔術職代表、錬金士は生産職代表、テイマーとサモナーは魔獣使役職となっている。

テイマーとサモナーは使役方法が違うとのことで最初から分けられているらしい。

私は常に側に居て欲しいからテイマー志望なんだよね。


「次にスキルを選んでください」


このゲームはスキルポイントを消費して、スキルを習得するようになっている。用意されているポイントは20だ。

これはここで取れるスキルが全て5ポイントと決まっているからだ。


「ええ~と」


テイマーとしてすでに持っているスキルは獣魔術、テイム、料理の3つだけ。スキルとしては最大7つまで持てる。

私は調合、錬金、採取、水魔法を選択した。


ここではスキルポイントの他にステータスを上げることができる熟練ポイントがある。

これはレベルが上がった際などに習得できるらしい。


「それでは最初のモンスターを選んでください」


妖精がそういうと目の前に5個の卵が現れた。

卵は色で分けられていて、白、黒、青、赤、緑がある。

私は悩んだけど、赤色の卵にした。


「これにてアバターの作成は終わりです。チュートリアル動画ご視聴後始まります。それではAnother Life Onlineをお楽しみください」


妖精が消えるとチュートリアル動画が始まった。

内容的に言えば施設案内、スキルやアーツに武器や道具などの扱い方、生産のやり方、テイマーにとって必要な卵の返し方やサモナーにとって必要な仲間の仕方などもあった。


このチュートリアルは視聴必須なようで、途中で飛ばすことができないようになっていた。

だけど、ものの5分位の動画なので気にならなかった。


そうすると目の前が光に包まれ、瞳を閉じた。

次に瞳を開いたときには噴水のある広場にいた。


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