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第四話 寒さは強敵
最近、朝がつらい。目は覚めるが、体が動かない。
「……寒い」
ダンボールに丸まり、しっぽを巻き、できる限り小さくなる。それでも寒い。
起き上がろうとしたら、体より先に足が諦めた。「今日は…無理だな」
そこへ、あの人間が来た。アニキだ。名前は知らないが、もうアニキでいい。
アニキは皿を置き、少し離れた場所で立っている。動かない。近づかない。
……ずるい。こういう静かな優しさは、野良猫に効く。
オレは食べた。逃げた。でも今日は、逃げる距離が、少しだけ短かった。
最近、朝がつらい。目は覚めるが、体が動かない。
「……寒い」
ダンボールに丸まり、しっぽを巻き、できる限り小さくなる。それでも寒い。
起き上がろうとしたら、体より先に足が諦めた。「今日は…無理だな」
そこへ、あの人間が来た。アニキだ。名前は知らないが、もうアニキでいい。
アニキは皿を置き、少し離れた場所で立っている。動かない。近づかない。
……ずるい。こういう静かな優しさは、野良猫に効く。
オレは食べた。逃げた。でも今日は、逃げる距離が、少しだけ短かった。