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和珥氏の祖の天足彦国押人命
和珥氏は、第5代天皇の孝昭天皇の皇子、天足彦国押人命を始祖とします。
天足彦国押人命とは、なんとも偉そうな名前です。ちなみに孝昭天皇の次代の孝安天皇は、日本足彦国押人といい、「天」と「日本」が違うだけですが、自分には、何となく「日本」よりも「天」の方が偉そうに感じます。
ちなみに、日本書紀で「足」が付された天皇は、景行天皇の「大足彦忍別」、成務天皇の「稚足彦」、仲哀天皇の「足仲彦」、神功皇后の「気長足姫」そしてしばらく下って舒明天皇の「息長足日広額」、そして皇極・斉明天皇(重祚)の「天豊財重日足姫」となります。
「国押」という言葉も天皇名の中では人気で、清寧天皇の「白髪武広国押稚日本根子」、安閑天皇の「広国押武金日」、宣化天皇の「武小広国推盾」があります。こちらの場合は、「国押」ではなく、「広国押」の可能性もありますが。
日本書紀では、天足彦国押人の事績は伝わっておりません。




