今週は和珥氏特集
先週は三輪氏特集でございました。結局、自分は何が言いたかったかというと、三輪は「みわ」、「みわ」は「御」と「倭」で、かつて倭国と呼ばれていていた我が国において最重要の氏族とも考えられるということです。根拠はありませんが。
実はもう一つ、私が気にしている「倭」つながりの氏族がいます。それはどこかと言えば、和珥氏であります。和珥氏は、和邇、丸邇、丸などとも表記します。
後裔には、小野氏や柿本氏などがいます。小野氏といえば、小野妹子や小野篁あたりが有名ですね。柿本氏は、天平時代の宮廷歌人、柿本人麻呂が有名です。本作の天平のファンタジアで登場させたいと思っている人物の1人ですが、役どころがうまくはまらず、困っているところです(どなたか、ヒントをいただけるとうれしいです)。
和珥氏の後裔としては、このほか、春日氏というのがいます。春日と言うと、春日大社を思い浮かべる方が多いでしょうか。しかし、春日大社は、神護景雲2年(768年)の創祀であり、和珥氏と直接の関係はありません。ただし、春日大社の一帯は、元々は和珥氏の本貫地だったようであり、平城京遷都にあたり藤原氏がこの地を占めたという点にオカルティックな陰謀を直感します。この辺り、私は真実かどうかよりも面白いかどうかで歴史を見ますので、証拠もなしにこのように言ってしまうことをご容赦ください。




