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陵守の土師氏
今週は土師氏特集です。
日本書紀で土師氏が登場するのは仁徳天皇になってからです。
仁徳天皇が、日本武尊の白鳥陵の陵守の仕事を免除しようとしたところ、その陵守の目杵という者が、白鹿になって逃げてしまったという不思議なことがありました。そこで仁徳天皇は、陵守の仕事を免除しようとするのは止めたということです。
ここで日本書紀は、「授土師連等」とあるのですが、このとき天皇が土師連等に何を「授」けたというのか、よく分かりません。文脈からして、陵守の仕事を授けたとみるのが自然のように感じますね。
墓と言えば、雄略天皇の時代に、土師連小鳥という者が、紀小弓宿禰の墓を作るよう命じられています。
このように、野見宿禰の埴輪の話、陵守の話など、土師氏というのは古墳造りと深い関係をもった氏族のようです。




