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雄略天皇の系譜
前回は、本エッセイ連載の第100回目でした。第100回目にして雄略天皇の紹介をしたので、今回からしばらく、雄略天皇の事績を紹介していきたいと思います。
第21代雄略天皇は第19代允恭天皇の第5皇子で、日本書紀では大泊瀬幼武天皇と表記されています。古事記では、大長谷若建命です。
母親は忍坂大中姫です。忍坂というと、天智・天武天皇の祖父である押坂彦人大兄皇子を連想します。押坂彦人大兄皇子は息長真手王の娘の広姫を母親としております。忍坂大中姫の父親は稚野毛二派皇子なのですが、この皇子は古事記では息長真若中比売の子とされております。このあたり、「息長」というキーワードで結ばれている予感がします。「息長」については、いずれまとめてみたいと思います。




