突撃王様の悲しみ
この物語はフィクションです。
シアプと長距離の通信魔道具を使って話しをしている。
「シアプ、突撃王様が3日寝込んでいるって聞いたけど、何があったんだ。」
「最後の同父母兄弟の方がね、終わりの7日で天に還ったのよ。」
突撃王様自身の魔力は70M半ばなのだが、同父母兄弟の長男である突撃王様には、妹と弟が計7人いた。
残念な事に突撃王様以外は全員が低魔力。
その為に緑龍災の5人の連れ去りの際、同父母兄弟の6人が盾となっていた。
レンタイ国民としては、突撃王様の同父母兄弟までも非情な命令に従って、国を守る為に犠牲になっている。
この事があったから、やむを得ずご命令に従っていた。
そして1人残った10歳年下の弟がいたのだが、この方は魔力が0Mだった。
掘り搾りを重ねたが、本来こういう場合に有効な特効も、この方には効かずに25歳を迎えてしまった。
そして25歳の誕生日の晩に、時の番人に終わりの7日を告げられた。
周囲の信頼する人の1人は突撃王様だったという訳だ。
魔力は0Mの人でも、25歳までは終わりの7日はこない。
だが0Mの人は25歳から30歳までの間に、半数が終わりの7日が来る。
30歳から35歳までの間には、さらに半数に終わりの7日が来る。
5歳刻みで半分終わりの7日が来るが繰り返す。
例えば魔力が5Mの人は、終わりの7日が起きるスタートが30歳からとなる。
これはセーフティライフ(必ず終わりの7日が来ない期間)と呼ばれている。
魔力が高い程、具体的には50M前半以上で、75歳までのセーフティライフを得られる。
だから皆年齢に追いつかれない様に、魔力を使って鍛錬し魔力量を増やそうとする。
仮に30M代の魔力ならば、55歳のセーフティライフまでは、終わりの7日は来ない。
ただし、55歳を超えると30M後半の人でも、誕生日に終わりの7日が来る事もある。
突撃王様は4日目にお別れ会をして、7日目の正午にその方は天に還った。
突撃王様の異母兄弟は沢山いるが、7人すべての同父母兄弟を亡くした事により、その日から自室のベッドにずっといる。
「お兄ちゃん、明日からは突撃王様も、通常の政務に復帰すると発表があったわ。」
「そうか、なら一安心だね。」




