北条家の混乱
この物語はフィクションです。
西暦1582年6月14日
15時45分 近江国・安土城
「久太郎殿。今日1日の調査で関東の現状が分かりました。
まず緑龍なのですが、ステルス型と思しき一頭が夜中に、関東で人を襲って捕食しています。
おそらく一頭です。複数頭ならばもっと大きな被害が出ています。」
「ガルベス殿。それでは北条家は指導者層の多くが大怪我をしており。
またその緑龍一頭が暴れている為に、領内は武士も農民も不安・混乱の状態という事ですか。」
「はい。加えて緑龍以外の強盗団も発生しています。
こちらはおそらく七組以上の複数です。
夜中に緑龍を装って大声を挙げています。
武士も農民もこれをされると全て、大声から逃れざるを得ません。」
「ぬぅ屈強な坂東武者が、いくら緑龍という怪物と言えども。
戦わずに逃げるのですか?。」
「はい。緑龍は空を飛び、咆哮を挙げ、人を食い殺します。
また緑龍の持っている龍壁は、刀や火縄銃では割れません。
いくら攻撃したとしてもです。
実際に八王子城付近や小田原城に出現した際には、坂東武者は勇敢に戦ったそうです。」
「しかし・・・、八王子城付近も小田原城も、レイナ様が緑龍の被害が拡大する事を座視出来ず。
『元気の押し売り号』で超精密攻撃を加えました。
それは現地の人々からすると、手も足も出ない緑龍に大量殺戮をされた挙句。
緑龍は突然に周囲を巻き込んで自爆した事になっています。」
「成程ガルベス殿。坂東武者がいくら勇敢であろうとも。
そんな緑龍に立ち向かえって戦える訳が無い・・・。
大量殺戮に自爆・・・、近づく所か緑龍が居るとなれば、逃げるより他無い。」
「そうなんですよねぇ。先程の強盗団はですね。
『GGGGGGGGAAAAAAAAAA~』という緑龍独特の咆哮を真似ています。
これを聞くと誰もが、咆哮と反対方向に逃げるしかないです。
強盗団はこの隙に家に侵入、価値のある物を奪った挙句に、証拠隠滅の為に家を放火しています。」
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15時55分 同
「久太郎殿。それでは私は丹波国・北部に帰ります。お疲れ様でした。」




