土地を収用しよう 激高い立退料を支払おう それでも騒ぐ奴は最悪始末しよう
この物語はフィクションです。
西暦1582年6月4日
2時30分 摂津国・東成郡・大坂城建設地
「起きよ!。全員起きるのだ!。」
「逆らう奴は拘束して連れて行け!」
「騒ぐな!。荷物はこの荷車に積み込めるだけだ。
他の持ち出しは許さん。急げ!。」
儂の名は明智日向守光秀。
織田家の畿内方面軍司令官だ。
昨日の昼に大殿とレンタイ国のネゴ殿から連絡があった。
畿内の動員できる兵力3万人を使って、東成郡に大坂城を築く為に。
現地の住人全てを一時退去させる様にとの事だった。
「あ、明智様。これは一体どういう事なのですか?。
家から出て行けとは?。」
「すまぬな。真にあい済まぬ。織田家はこの地に城を築く。
立退料は過大に払う故に、ここは大人しく引いてくれ。
逆らう場合には拘束して収容施設に連れて行かねばならん。」
「な、はっ、何を?。立ち退き?。城を建てる?。」
「織田家の・・・方針だ。織田家は本気だ。
本当に過大な立退料は支払う。先ずは一人一律、金小判5枚だ。
生まれたばかりの赤子だろうが、寝たきりの老人だろうが。
全員に支払う・・・。後で正式な立退料はまた別に払う故・・・。
今は大人しく従ってくれ。」
儂との付き合いが長い商人のその男は。
状況を察したのだろう、それ以上は言わなかった。
納得は到底出来ないだろうが、不承不承従ってくれた。
「明智様。せめて、せめて数日の猶予を。
我が家には病人と怪我人がいて・・・。」
「我が軍は京周辺の医者も多数随伴しておる。
その病人と怪我人はこの地区から出して、医療所に入院させる。
食事も金も住居も配慮するゆえ、手荷物を纏めて出て行ってくれ。」
「横暴だあ~、いくら織田様と言えども。
夜中に叩き起こして、金は弾むから出て行け等と。
俺は承知せぬぞぅー、やんのかコラ。俺は家から出ないぞ~。」
従わぬ者は武士が乗り込んで黙らせた。暴力で取り押さえて。
簀巻きにして猿轡を噛ませて、荷車に掘り込んで。
車夫が走り去って抵抗者を地区外へと運んで行った。
~~~~~
5時00分 同
「日向守様。立ち退き作戦は終了致しました。
この地区の住人は全て退去。死者無し。抵抗した怪我人は50人となります。
怪我人は医療所に入院させました。」
「よし。ご苦労であった。
我が軍3万も地区外に一旦出る。
それと当初の予定通り、退去させた住人にこれから朝食を取らせよ。
また生活の物資は予定通り、無料で配布せよ。」
「・・・、我らは住人に無体を働いたが・・・。
これ以上は誰も悲しませぬ様に、きちんと保護するのだ。
住人の今日の住居の手配を急げ。」
「ははっ、お任せ下さい。応援の部隊もぞくぞくと到着しております。
住人の生活が成り立つ様に手を尽くします。」
(もう後少しで今朝からレンタイ国の工事が始まる。
大坂城だ。話を聞いたが狂気の沙汰だ。
規模が桁違い・・・通常ならばいくら人員と予算と技術を注ぎ込んでも。
1ヵ月で完成する訳が無い。
儂の見た所、3の丸の用地を造成が半分出来れば御の字だろうに。)
(だが相手は何と言ってもレンタイ国だ。
大運河建設の実績を鑑みれば、朝6時~夕方4時までの活動で。
1ヵ月あればお釣りが来る・・・、余裕綽々で大坂城を建てるだろう。
怖ろしや・・・。力の差・・・。
知れば知るほどレンタイ国の力の強大さに、呆れ返ってしまうな。)




