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感心

この物語はフィクションです。

 西暦1582年5月30日


9時00分  京・上京地区


「皆の者、聞けぇー!!。


このレパトリ殿は日の本を寿ぐ為に京に現れたのじゃぁー!!。


人に危害を加えぬどころか、今年の秋の収穫は大豊作が確実じゃぁー。


皆、喜べ。レパトリ殿は瑞獣じゃぁーー!。」



 俺の名はギギロ。レンタイ国・不明の館の軍事部門のトップだ。


今は変身魔法で織田家の侍に化けて、レパトリ殿のすぐ側にいる。


ガルベス殿以下30人の不明の館・最精鋭部隊も同じく変身魔法だ。


本当の織田家の侍300人と一緒に控えている。



 織田の大殿様は事前に聞いていた通り、この地に早馬で急行してくると。


ガルベス殿と少し話た後には、いきなりレパトリ殿の頭の上に乗った。


更に今は立ち上がって前を見ながら、大演説をかましている。


声は俺達不明の館チームが、拡声魔法を使って通常より遥か遠くまで聞こえる様に細工をしている。



(はぁ~、マジでこの織田の大殿様はスゲェぜ。


度胸がさぁ~、機を掴んで人生全振りしちゃうんだもの。


いくらネゴ殿とガルベス殿、そしてレパトリ殿が大丈夫って言ってもだよ。


初見でレパトリ殿に乗って、立って、堂々と話すんだもん。


俺が織田の大殿様の立場なら出来んてよΣ(・□・;)。)



 レパトリ殿は地上から50cm程浮いた状態で、時速3キロ程度で微速前進だ。


京の大きな通りを悠然と進んでいる。


ババッツ!。織田の大殿様が事前に取り決めていた合図を出した。


俺達はレパトリ殿の上に立つ大殿様の周囲に、5g程度の金片・銀片が入ったバケツを大量に積み上げた。



「目出度い、目出度い、大慶じぁゃー。


さあ、金・銀を撒くぞ。皆拾えぇーー。


誰が拾っても構わぬぅぞーー。拾った者から奪う事は。


この信長が許さんぞーー!。それぇ!!!。」



 大殿様が掴んで遠くに放り投げた、金片・銀片は俺達の魔法で遥か遠くまで飛ばしている。


更には大殿様が右手で掴んで投げている量の、約10倍を水増しして空中に放り投げている。



「わぁ(@ ̄□ ̄@;)!!。金だ。銀だ。


凄い・凄い(@ ̄□ ̄@;)!!。( ゜Д゜)( ゜Д゜)( ゜Д゜)。


ドンドン投げて来るぞぅ!!。」



群衆がパニックになりながら、大騒ぎして金・銀を拾っている。


一部で争いも起きたが、織田家の侍が現場に行くと直ぐに収まった。



(これを上京・下京合わせて6時間するか・・・。


レパトリ殿には1時間に10分程の休憩。牛肉と水を渡して機嫌を取るか。


確かにこれなら京の人達も安心するな。


レパトリ殿に危険が無いという事がよく分かるし。


織田の大殿からは大盤振る舞いの施しだもんな。)



(金・銀の争奪戦に行けない。お年寄り・子供達なんかには。


ガルベス殿の別袋から、米・菓子・永楽銭・酒・銀片等々を。


織田家の侍を通じて京の人々にドンドン渡しているな。


もう受け取る京の人々は熱狂状態で、レパトリ殿の脅威への感覚が麻痺しているなぁ。


スゲェ豪勢な方法もあったもんだよ、感心しちゃうよ。)

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