激戦地ラクエラ
ラクエラに到着!
ツー爺の紹介でラクエラの占い師の元へ向かった四人。
バン! ババン!
到着してすぐに銃声が鳴り響く。派手な街だな。
どうやらここだけではなく遠くの方まで。
「騒がしいなここは。どうなってるんだ? 」
心配性のトノサキが震える。
「ツー爺の紹介だぜ。きっと大丈夫さ。気楽に行こうぜ。なあうーざー」
ダーゲンはご機嫌だ。最近泥まみれなど決していいことはなかったはずだが。
どうやら来月の大きな大会に正式に選ばれたことで気を良くしてるに違いない。
本当にダーゲンは単純なんだから。俺も人のこと言えないが。
それにしてもレジェンドを差し置いてダーゲンだからヤジの嵐。
本当にこれでいいのかな?
「でもさダーゲン。何だか本当に雲行きが怪しくないか? 」
この中でも冷静で常識人の俺がって…… それはないか。
俺は何と言っても刹那に生きる夜のポエマー。
封印も卒業もしたが魂までは失っていない。
それにしてもビビりのトノサキといい加減でノリのいいダーゲン。
本来ならここにラストマンのネコが騒いでもいい頃なのに大人しい。
まるで借りて来たネコみたいに。それとも本当にただのネコ?
大体ニャンニャンの日は過ぎたとは言えもう少し存在感を示したっていい。
ああ早く元の世界に戻って女の子たちとニャンニャンしたいよ。
「悪い…… 慣れないビジターだとただのネコに戻るようだ。
ネコ王子はどうやら大事な場面以外では存在感を消してるらしい。
省エネのネコもそれはそれでアリか。いや…… 喚き始めたぞ。
ラクエラは激戦地らしく銃撃が止むことはない。
その音と匂いに敏感なネコは威嚇のためかウーウ言い出す。
ここは俺も援護射撃するしかなさそう。
♪イエイ! ホワットハップン ワット ハップ ハップ ハップバーン
イッツ クレイジー レジ― レジ― エスエス エスケープフロム
アン へーブル ヘッブ ビリビリ アンビリーバブル ラクエラ!
これくらいでいいだろう。銃声にビビッて逃げ帰る訳には行かない。
さあ行くぜラクエラ! 突破するぞ限界!
気合を入れていたところで激しくなる。
「まずいようーざー。急いで屈まないと」
さすがのダーゲンも飛び交う銃弾に怯える。
このまま釘付けになっては次に進むことができない。
ピッチクロックの硬貨を投げて様子を窺うがすぐに穴だらけに。
これはもはや人間の棲む世界じゃない。ここは急いで戻ろう。
急いでホームへ。飛び乗って一度戻るのがセオリー。
しかし無情にも動かない。
「ああお客さん。十分前にストに入って動かないんだわ。
また明日来るといいよ。たぶん再開するだろうから。悪いね」
どうも序盤から大量被弾の恐れあり。
もはや逃げ道も完全に閉ざされてしまった。
せっかくの旅行気分が台無し。と言っても仕方ない。
これも試練なのだろう。そう簡単に元の世界に帰れるほど甘くない。
「行くぜ突破だ! 」
ダーゲンはためらうことなく前進。その判断をネコに任せている。
どうも心許ないがこれでどうにかなるだろう。
「今だ! 」
ダーゲンの合図で銃撃の嵐の中を走る。もはや命懸け。
こんなはずではなかった。どうしてこうなる?
誰か運の悪い奴がいないか? すぐに正面をつくコンフォートみたいな奴。
ハアハア
ハアハア
全力疾走してどうにか銃撃を逃れる。
こうして命懸けの逃走劇を繰り広げどうにかラクエラの中心地へ向かう。
やはり逃げ切りにはセーブマンの力が必要。
でも役に立ちそうなのはいない。ネコに頼るのが現実。
手荒い歓迎を受けて黙ってはいられない。
街には人の姿はまばら。当然か。銃撃に巻き込まれたらお終いだからな。
「ほらこっち! トロトロしてるとまた銃撃が始まっちまうぞ! 」
男が手招き。どうやらこの男こそ第一村人に違いない。
いやさっきいたような気もする。
待てよ…… ラクエラは貿易都市だから第一村人はおかしいか?
それにしてもとんでもないところに来たな。
俺たち本当におかしな占い師の元にたどり着けるのか?
大体ツー爺の紹介ってのがすでに不安なんだよな。
「あんたら何者? 他所から来たの? 危ないよ」
親切なおじさんがラクエラの現状を嘆く。
どうやら今大規模のハンティングが行われてるそう。
詳細を語ろうかと聞かれたので遠慮する。
これ以上よその世界に関わるのは危険だ。またいつ巻き込まれるか。
俺たちはただ例の占い師のところに行きたいだけ。他にない。
「はいはい。占い師の元へね。だったらすぐそこの教会に行ってみるといいよ」
さっそく情報を得る。
うん? 突如銃声が鳴り止んだ。
「ああ今日はもうハンティングはお終い。今季節だからさ」
そんな風にごまかすが何の季節だと言うんだ?
もしそれが真実ならハンティングはもっと山奥でやるべきだろう。
「よし教会に向かうぞ! 」
大人しかったダーゲン復活。しかし本当に外を歩いて大丈夫か?
かなりクレイジーな歓迎を受けたからどうしても逃げ腰。
トノサキなどまだ震えて。もう帰ろうとさえしている。だから無理だって。
ネコはまだ銃撃は終わってないと壁に威嚇を始める。
これは不吉。急いで教会に向かうとしよう。
中心街に入ってすぐに教会が見えて来た。
「どうされましたか? 」
さっそく神父の登場。優しく微笑みかける。
「それが聞いてくれよ! ドンドンされて堪ったものじゃない」
「そうそう。地獄を見たよ。どうしてくれるんだ? 」
ダーゲンとトノサキが神父に食ってかかる。ただの八つ当たりでしかない。
「やめろって二人とも! それよりも聞くことがあるだろう? 」
恐怖でおかしくなった二人を止める常識人の俺……
これでは刹那に生きる真夜中のポエマー失格だな。
「マリーさんをお尋ねください。今でしたら恐らくパン屋さんにいるかと」
ついに手がかりを得る。
急いでパン屋へ。
その前にセーブマンのトノサキにセーブしてもらう。
こんな危険な街ではいつ瀕死の状態になるか分からない。
セーブと上書き保存はこまめに行うのがいいだろう。
さあそろそろマリーのいるパン屋さんが見えて来たぞ。
とりあえず食事にするかな。
続く
また来週!




