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ゼグラーン戦記  作者: 椿
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内務

ゼグラーンの東西南北は広大な有刺鉄線とトーチカ、城壁によって要塞化が進められ、守りの体制はほぼ完璧になりつつあり、湖までの整地、水の確保の整っていた。


だが、早急に準備されたこの計画は有限な物資の不足を起こしてしまう結果となった。

ラグナロク時代は雑魚武器として使われてきた小銃や野砲が今では虎の子の兵器となり、重宝されている。

そして、最も重要な食料についてだが、今はまだ消費量が生産量を超えてはいない、しかしこの先のことを考えるならば、新たな生産計画も必要と、統合指令本部で決定された。


「やっぱ鉄が厳しいな」

「はい、この消費速度ではあと1ヶ月で欠乏してしまうと思われます」


この状況で敵、王国が攻めてきたとしたら、ティダロフェルの援助なしに戦い続けることはできないだろう。


「外交だな…」


俺がそう呟くと、ツバキさんも頷いて言った。


「ティダロフェルですね?」

「さすがツバキさん、俺の脳を読むなんて」

「私もそれしかないと思いました、この現状で我らを支援してくれるのは帝国以外にないかと」


前に帝国の大臣と話したときに、初対面にもかかわらず、すぐに平和条約を締結してきたのには驚いたが、何かしら意味があるのだろう。


だがそれ以前に、このゼグラーンは俺、ユウヤ、シュウキ、タケヒロの4人しか指示を出せないという、独裁状態だ、まずこれを改善してからじゃないと後々面倒になる


「ーーー書記長から降りる?マジで言ってるんか?」


ユウヤの執務室でソファに座りながらそう言われたが、コクっとうなずき、返答した。


「そもそも書記長は4人もいらんやろ、ゲームやったからそういう風にしてたけど、今となっては4人もいらないと俺は思うわ。」

「それで、春とは何かしたいことでもできたんか?」


ユウヤの言葉に首を縦に振りながら、テーブルに置いてあるカップを手に取る。


「うん、俺を内務工業大臣的な役人にして欲しいのと、外務大臣を作っておきたい」

「なるほど、工業と外交に集中したいんか」

「うん」

「それは俺も考えた、やってくれるなら許可しとくわ」

「ありがとう」


ユウヤの許可は得たが、外務大臣を誰にするかで悩んでいた。


「外交は誰に委ねるんや?」

「うーん、今のところツバキさんやカスミとかに任せたいけど。抜けた穴をどうするかやねんな」

「あーお前の補佐か」

「そそ」


そう話していると、ユウヤからある提案が出た。


「ハルトさ、従者の印残ってるか?」


それは従者を作るために必要な素材で、今まではクエスト報酬やイベントでの交換で手に入ったが、今はもう入手できない。

だが、従者すきだった俺は従者の印をいつの日か上限が増えると信じて。、備蓄していた。


「残ってるけど、もう上限までいったし、作れないんじゃ?」

「それがな、作れるようになってるんだよなぁ」

「!?」

「ナァニ!!?」


その反応は当然だった。

従者好きな俺は今すぐにでも新しい従者が欲しいとうずうずしていたが、まあ待てとユウヤが俺を止めた。


「なんや」

「そう急ぐことはないやろ、まずは外務大臣を探すことに専念した方がええと思うで」

「たしかに」


それは真っ当な意見だった、まずは今一番重要な、外務大臣を決めることが最優先だ。

ユウヤに感謝を述べ、すぐさま部屋を後にした。


ーーーー別の部屋でカスミに外務大臣をお願いしてみることにした。


「はい、構いません」


ニコッと笑いながら、文句の一つも言わずにそれを了承してくれた。

ここまで簡単に通ると怖いが、この際気にせず行こう!


「ありがとうカスミ、ツバキさんたちには俺から伝えとくよ」

「承知しました」


こうして、外務大臣がすぐに準備でき、ご機嫌だった俺がいるときに、王国軍は戦争の準備を着々と進めていたのだ。

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