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ゼグラーン戦記  作者: 椿
16/40

新たな方針


「これはすごい大きさだな…」


ゼルティからすぐの場所にその巨大な湖はあった


ツ「これだけ大きければ畑を使った農業が可能になりますね」


「その通りや、けど先に水を運ぶインフラ作らんとなぁ」


ゼルティの場所まで水を運ぶには地面を削って小さい川を作るのが一番やけど


そんなにうまく流れてくれるのか


「ていうかさ」


ツ「はい」


「まず、湖までの綺麗な道路作ったほうがいいなw」


笑いながらツバキさんの方を見てそう言った


ツバキ「そうですね、今すぐにでもできますが、どういたしますか?」


「でも俺ら二人じゃ無理やね、第一、第二、第三補給隊に連絡」


ツ「は!」ピピ


「今動けるやつは湖まできて道路工事するぞと伝えてくれ」


ツ「了解!各部隊に通達する…い」


これでかなり早く作れるやろ


あ、そうだ


「召喚術式、D2」


そういうと柴犬風の犬が召喚された


「よし豆助、みんなをここまで誘導してきてくれ」


了解したと言わんばかりにワン!とひと吠えすると基地の方角に向けて走っていった



それから数分後、部隊の連中が湖に到達した


「おーし、これで全員やな。なら今回の仕事を説明する」


地面に簡単な地図を書いて従者たちに説明する


「この湖からゼルティまで道路を作る、俺の第一隊が森林を全て伐採していく、そのあとから第二隊が道を清掃していく、最後に第三隊が道の手入れをする。第一と第二は作業が終わり次第、第三隊の手伝いをしてくれ。わかった?」


「了解同志中将。それでは森林の伐採お願いします」


第二隊長の青子が軽く礼をして言った


「了解、とりあえず、第一隊は全ての召喚獣を使って、伐採に入ってくれ」


第一隊「了解!!」


それぞれの部隊が一斉に動き出した





一方基地司令室では今後の方針についてユウキ、シュウキ、タケヒロの3人が話しあっていた


ユウヤ「でや、今後俺らの国は何を目標にしていくかやけど」


ユウヤがコーヒーのような飲み物を手に取りながら地図を見つめながら言った


タケヒロ「国力増強やろ」


航空幕僚長であるタケヒロは国力の増強を前々から指摘していた


シュウキ「でもゼグラーンは人口10万人しかいないし、どうしようもなくない」


シ「こっから頑張って増やすのは中々難しいで」


ユウヤ「それなんよ国力以前に人口が少なすぎる、ティダロフェルは多く見積もって2000万、北にあるオリガステル王国は1900万や、あまりにも差がありすぎる」


タケヒロが術式を書くのをやめてこう言い出した


タ「やっぱ他国から人を受け入れるのもいいんじゃない?」


ユウヤ「でもこんな小国に来る奴なんておらんやろ」


いや違う。という顔をしたタケヒロがユウヤに語りかけた


タ「それやけどさ、この世界は奴隷売買とか種族が違うだけでの差別が凄いらしいから、俺らの国を『種族、人種問わない自由なる共和国』っていうスローガンを世界中に広めていけば来るやつはおるやろ」


それに対しユウヤは否定的な言葉を並べた


ユ「確かに来るかもしれんが、ゼグラーンの存在が邪魔と感じる国家もあるはずや、国家の運営を奴隷市場中心でやってる国もあると聞いた、10万人の国家なんてあっという間に潰されて終わりやで」


その意見に場が静かになってしまう


シ「とりあえず、子供産めば、国から支援金が出るようにだけしとけばいいんちゃう?それと同時に児童虐待に対する罪をめちゃくちゃ重くしとけば、今のところは最前じゃない?」


ユ「せやねそれが今できる最善やね」


タ「ええやん、ハルトには俺が伝えとくわ」


シュウキの案にユウヤとタケヒロは同意し、新しい制度がゼルティの街で施行された



「もう夜か…」


湖の周辺にテントを張り、明日も同じ作業に取り掛かれるようにしていた俺たち補給部隊は、皆それぞれのテントや馬車内で休憩や睡眠を取っていた


ツ「中将、周辺を召喚獣たちに見晴らせました。そろそろお休みになったほうが」


ツバキが俺を気遣ってくれているようだ


「せやね、寝ますか」


その言葉通り、明日の作業に備えて布団に入った


明日で終わらせれるよう、頑張ろう。


そう心に言い聞かせ眠りについた


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