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ゼグラーン戦記  作者: 椿
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オリガステル王国

オリガステル王国 王都シャルデ・バラン


「何という兵器か、エルフどもは軍縮条約をもう忘れたというのか」


国王陛下の前で、大勢の貴族が兵士よりもたらされた映像を見て、それぞれ意見を語り合っていた


「国王陛下、これは明かに条約を無視した兵器であります」


「ドラグーンを戦争で使用してはいけないということは知っての通りですが、ましてや爆発物を投下しての範囲攻撃、この非人道兵器は各国に報告すべきです。そして長年に渡り戦い続けてきたティダロフェルとの戦争を今回で終わらせるのです」


強面の貴族の一人がそう発言すると、他の貴族たちも続くように。その意見に賛成する声を出した


それに対し国王はオルトフを強い眼差しで見ながらこう言った


「だがなオルトフ、先の戦争ですでに多くの若者が死に、今は国内の不安定な状態をもとに戻すのが先だ、まして戦争は犠牲が大きすぎる。今は何としても避けねばならん」


「ですが陛下!さ…」


「お待ち下さいザーゼルン卿。」


貴族の一人が声を上げる


「全面的な戦争は陛下の言う通り。多大な犠牲を払うことになります。それは何も得なかった、9年前の13月戦争と同じ結果を招きます」


オルトフ「ヴィシャウィ卿、宰相であるあなたの意見はもっともだろう。」


続けるようにオルトフは言う


オルトフ「だが我らは誇りある王国貴族だ、秩序を正し、正義と栄光のもと剣を交えぬは武人の恥。それはわかるだろう」


ヴィシャウィ「……………」


「その通りであります!ザーゼルン卿!!」


国王の長兄、ディゼル王太子がオルトフの意見に賛成した


ディゼル「父上!!私も誇りある王国の人間です。どうか私からもザーゼルン卿の意見を受け入れたく願います。」


「ディゼル…」


ディゼル「父上もそう思うでしょう、9年前の戦争で母上が亡くなってから、この日をずっと待っていたのです。」


父に頭を下げて、願う姿はその場にいた貴族たちの士気も強く上げることになった


「……よかろう、そなたたちの覚悟、見せてもらおう」


ディゼル「ありがとうございます、父上!」


「ただし、必ず帝国以外の国に新兵器の報告してからだ。くれぐれも内密にな」


一同「は!!」


歴史の針が自分たちの出現で、大きく動いてしまうことをこの時の俺たち4人は自覚していなかった。


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