揺れる大陸
「なんだと!?エルフどもが新たな兵器を開発しただと!?」
そう言っているのは豪華な軍服に身を包んだ将軍らしき”人間”であった
「は!マルティの森に潜伏していたと思われる魔獣たちをその新兵器があっという間に殲滅しておりました」
兵士がビー玉くらいの水晶でその時の映像を鮮明に映し出していた
「なんという兵器か、ドラグーンから爆発物を投下するとは…」
豪華な軍服に身の包んだ3人の将軍がまじまじとその映像を見ていた
「これは早急に、王都に報告しなければなりませんな。」
その言葉に他2人の将軍は首を縦に振り、同意した
「アルベルトよ、我ら3人はこの国境線付近から離れることはできん、早馬に乗って、王都ラクラスに向かってくれ、早急にだいいな?」
アルベルト「は!!了解であります!」
まだ若い、兵士の一人に報告書を渡し、すぐさま王都に向けて送り出した
それを見送る中一人の将軍が口を開いた
「戦争の匂いがするな、サザーク」
「お前もか、私もだ。ガルシア」
「……………………」
3人の将軍は険しい表情で、王都に向かうアルベルトの後ろ姿を見つめていた
一方その頃マルティの森では大規模な魔法陣が描かれていた
タケヒロ「こんなもんか、加藤、特効薬をくれ」
加藤「は、どうぞ」
瓶に入った赤い液体を10本ほど一気に飲み干した
タ「…っぷは、さぁいくぞ!」
タケヒロと一緒に魔術師たちが詠唱を開始する
「「「建築術式発動…アーヴェラル!!」」」
詠唱後、魔法陣から青い光が瞬く間に周りを包み込んだ
光が消えた時に、見えた
元いた基地と全く同じ構造の建物たちが同じ配置をしている
「すげえな!!さすがや!!!」
そうタケヒロに声をかけた瞬間だった
ドサッ
タケヒロが倒れ出し、周りの人間が急いで近づく
「どうしたんや!!!おい!!!」
加藤「ご安心を同志中将」
加藤少佐が慌てるそぶりを見せることなく、ゆっくりとタケヒロの体を起こす
そして、回復薬を少しづつタケヒロに飲ませる
タ「あぁ…」
タケヒロが目を覚まし、周りの部下も安心した表情だ
「おつかれタケヒロ、後の内装は任せてくれ」
タ「頼んだわ、ちょっと寝とく」
そう言ってタケヒロは装甲馬車の中に入っていった
「よし、カスミ、ツバキさん、スミレ」
3姉妹「は」
「人型の召喚獣だけを建物の中に入れることを許す、それ以外の召喚獣は周りの警戒をさせといてくれ」
3姉妹「了解」
その命令の後、次から次へと召喚獣たちが場に現れ、内装作業に入っていった
「うっし、じゃあゴーレムくんに防壁の建設をお願いするか」
「召喚術式発動、岩石の巨兵」
これから大移動が始まる、なんとしても元の基地と同程度にまでさせておきたい
俺たちが建設に力を入れている時、隣国では警戒態勢が取られていることなど、知りもしなかった
君の正義と勇気が、不滅の国家を地上に作る




