幼女、町の外れで
「ギルドで待っててもらうしかないかな」
ノユたんと一緒に居れるのはいいけど、
やっぱり退屈だよな。
幼女は好奇心旺盛なんですよ?
朝、目覚めたのはベッドの中だった。
既にノユたんの姿はない。
俺は俺が幼女であることを呪った。
だって、お風呂から出たあたりから記憶が曖昧で、
ベッドに入った記憶は丸っきりない。
初めてだった。
女の子と一緒に寝るのは。
初めてだった!
くそうっ。
俺のバカっ。
とブルーになっていた俺ですが、
ノユたんにまたおぶってもらって、
ギルドまで来たので満足です。
いやー、我ながら現金なものだ。
おっ、あれはいつぞやのおっさん。
昨日ぶりだけど。
どっか行くのかな?
聞いてみるか。
「おじさん、どこ行くの?」
「おう、嬢ちゃんか。すぐそこの野原だよ」
「わたしも付いてっていい?」
「俺は構わねぇが。いいのか?」
おっさんはノユたんに確認する。
「お願いします。ここに居ても退屈でしょうし」
「分かった。じゃあ、行くか。離れるなよ」
「はーい!」
ノユたん俺は君を守れるくらい強くなってみせるよ!
ところで
「何しに行くの?」
「薬草をちょっとな」
「薬草?」
冒険者の良く採りに行くあれか?
「ああ、俺は武器職人なんだが、趣味で薬も作っててな」
って、待て。
「冒険者じゃないの?」
「材料を集めるのに冒険者の資格があったほうが便利なんだ」
「ふ〜ん。あっ、おじさん魔法は使えるの?」
「魔法?ああ、付与とか身体強化ならな。
嬢ちゃんの期待してるような派手なのは使えないぜ」
あれ。そんなに顔に出てたかな?
「そうなんだ。わたしも使えるかな?」
「どうだろうな。後で調べてもらったらどうだ?」
「分かるの?」
「ああ、ギルドで出来る」
「やって貰う!」
魔法が使えるかもしれない!
おっと、落ち着け。
まだそうと決まったわけじゃないんだ。
過度に期待すると後が大変だ。
おー、小さな子供も結構いるな。
まあ、俺よりは大きいが。
あれから、町のことを聞きながら、
町の外れの野原にやって来た。
市場を少し通ったので大方食べ物のことしか聞いていない。
大切なことだから仕方ないね。
俺が入ってきたのとは違う方向にあった。
俺のいた森はそこそこ危ないらしく、
子どもが行くことはない。
比べてこちらは、安全。
子どもたちの恰好の遊び場になっている。
良いことだね。
元気に外で遊ぶというのは。
俺?
今日の俺は薬草についてちょっとでも学ぶのだ。
「おじさん、薬草ってどれ?」
「うん?嬢ちゃんも探してくれるのか?
よーし、じゃあ教えてやるよ」
「わーい!」
そう言って歩いて行くおっさんの後を追う。
「おっ、あったあった。これだよ」
おっさんが見せてくれたのは特徴的なギザギザのついた葉。
ほう、これが薬草。
「何に使えるの?」
「おう、これはだな、ちょっとした傷口に使うんだ。
治りが少しばかり早くなる」
「おお!」
劣化ポーション的な感じか?
ゲーム的なポーションもあるのかな?
「探してくるっ!」
「ああ、頼んだぞ」
どっこかなー。どっれかなー♪
カサカサ、コソコソ。
ポ~ン
―――――――
エンカウントしました
―――――――
あっ、ヤバっ。




