表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/8

父(パパ)

どうも。蒼のパパです。

みなさん、1番つまらないモボキャラが来たと思ってるでしょ?

その通り。


明日に続く

私には、他のメンバーのように「絶対」とか「必ず」とか「どうしても」と言う、上を目指す強いものは何もない。

ただ「好き」なんですよ、サッカーが。

子どもの頃からプロへの憧れってより、ボール蹴るのが好きだった。みんなと楽しくサッカーするのが好きでね。

よくあるでしょ?「本気でやりたいのか?ただ楽しくやりたいのか?」って。あれを部活の顧問に問われたら「両方です」と答えちゃう。

だって、おかしな話じゃないですか。

どっちかじゃなきゃ、サッカーできないなんて。

「本気」でやって、レギュラーを外れたら終わるんですか?

「支えろ」とか、意味がわからない。

サッカーは11人いればできるのに、レギュラーじゃなくても11人揃えてサッカーをやればいいと思うし、レギュラー外れてもサッカーする権利はある。

権利とかいうと楽しくないけど、別に県大会優勝しなくたって、そこにボールがあったらサッカーすればいいと思ってるんですよ。

 蒼を連れてサッカーを見に行くようになって、蒼がサッカーをしたいと言うまではそんなにかからなかったな。練習に付き合うようになって、ボールを蹴り始めたら、やっぱり私はサッカーが好きなんだなって実感しました。蹴る相手がいると、たちまちサッカーになってしまう。パスができる相手ができて、楽しくなっちゃって。蒼のサッカーのためにと言いながら、自分も蒼とサッカー三昧な休日でしたね。蒼が高校に進学すると自分がサポートすることがなくなっちゃって。そんな時に見つけたのが、律さん率いるこのチームでした。瑠の強烈なシュート。めちゃくちゃ魅力的でしたね。それとは対照的に静かにクレバーな鈴のプレイから出される決定的なパスが通った時の気持ちよさったら。「あーあのパス、受けてみたい」って思いますよ。

 だから、蒼から話を聞いた時、

「GKだって言っちゃったの?」と、声に出してしまいました。

いや、GKももちろん好きですが、ちょっとパスを受けたいと思っちゃったものだからwでも、いいんです。生まれ変わったらFWと思ってますけど、一緒にやれるなら、しっかり守る・・・違うな。攻撃に繋がるGKとしてあのプレイに絡みたいと、今からワクワクです。


==================

社長は、サッカー好きですよ。

いや、こんな冷静に話してるけど、すっごいコーチングははっきりしてるんですよ。やりたいことがはっきりしてるんですよね。部活ではキーパーだったんで、コーチングが1番、一緒に練習してる気になるって言ってたな。今は社長としてコーチングしてますね。いい社長ですよ。俺も大学までサッカーやってたけど、社長は偏差値高い大学だからw両立は大変だったと思うけど、多分、サッカーでバランス取れてたんじゃないかな。プレッシャーとか辛いとか、表に出さないタイプなんですよ。

親父さんの会社、継ぐのってまぁまぁ大変なことだと思うんだけどね。俺たちを入社させたのも、味方が欲しかったんだろうなって思います。

高校サッカーは、俺たちにとって宝物でしたね。青春でしたw進学校だったんで全国大会を目指してもプロになるヤツはいなかったけど、みんな熱かったなーと思います。あの時間を一緒に過ごせたのは、本当に宝物。だから、あの時の気持ちを共有した俺たちは、今でも「あのサッカー」で繋がってる。

今回のお誘いは、ちょっとグッときましたね。今は社長と社員だけど

「なぁ、本気でサッカーする気ある?」って言うんですよ、社長が。

今さら「本気」って思ったんですけど、社長、本気なんですよ。

「本気じゃないとチームに失礼だ」って。

「プレイヤーとして?」

「当然。あの頃みたいにさ」

サッカーができる。そう、思ったら、なんだかね。

今さらなのに、ワクワクしちゃったんですよ。

1人じゃ、できないんですよね、サッカーって。

ボールを蹴る相手がいなくちゃ。

「ボール蹴ろうぜ」って誘わなきゃできない。

足元にボールを転がされた気分でした。

サッカー、やりたかったんです。


「社長、そろそろ行きますか」

「うん」

「久しぶりですね。みんなでサッカーするの」

「そうだな」

社長が笑った。

「もう、敬語やめよう」

「サッカー、楽しもうや」

ああ。

それでいい。

俺たちは、もう一人の「りん」がいるピッチへ向かった。


俺たちはまだ、サッカーが好きだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ