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魔術使いの成長譚  作者: 水無瀬
Episode3-新学期-
98/114

-23-

「はぁ……はぁ……こ、これ何で出来てるんだよ……」

「さぁな。お前の腕の問題じゃないか?」

「ぐ……」


言い返したいところだが否定する要素がなく言い返す言葉もない。

実際砕き始めてからしばらく経ったが、水晶は多少削れてはいるものの砕ける様子はない。

このまま続けていればいつかは砕けるかも知れないが、何日かかるかわかったものではないだろう。

それに時間をかければ砕ける可能性がある以上、今砕けないのは彼女の言う通り実力不足なのだ。


「おい、もうじれったい。諦めて飲め」

「ち、ちょっとまっ――――」


しびれを切らせたロゼによって無理矢理赤い液体、彼女の血を飲まされる。

じれったいと思われるのも無理もなく、時間が経つにつれて冬夜の動きは悪くなっていた。

誰だっていつになるかわからないものを待つよりは、可能性がある方を選ぶだろう。


「うっ……あっ……」

「あ、言い忘れてたことがあったな。もしかしたらちょっと苦しいかもしれん」

「さ……きに――――」


冬夜は言葉を言い終わるより先に地面に倒れ込む。

ロゼはちょっとと言っているがそんなレベルではない。

全身が焼ける様な熱さ、砕かれるような痛みに襲われる。

彼女に騙されたとしか思えない。このまま意識を失えば2度と目が覚めないんじゃないかとさえ思えてくる。


「安心しろ。私はお前の味方だ。最終的にお前に害することはしないさ」

「で、できれば……最初から……味方でいてくれ」


彼女の言うことは間違いでは無いのだろう。

激痛ではあったが段々と痛みが和らいで来ている気がする。

残念ながら初期値が高すぎたため、気がする程度でしか回復していないが。


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