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魔術使いの成長譚  作者: 水無瀬
Episode3-新学期-
95/114

-20-

「なぜって言われてもな。ここに入れられて暇だったんだ。

私が過ごしやすいように調整もするさ」

「もうロゼはここで好きにして良いよ……」


なぜだろう。話をしているはずなのにどこか噛み合っていない気がしてくる。

彼女がわざと微妙に話をそらしてくるのがわかったので、冬夜は話題を変えることにする。


「そういえば、勝ちたいかってなんのことだ?

ここに来るときに聞こえた気がしたんだけど」

「言葉の通りの意味だが。

冬夜。お前はあの赤髪に勝ちたいのか?」


どうやって知ったかなど今更気に留める必要もないだろう。

彼女はどうにかして今の冬夜の戦いを見ていたのだ。

あの状況を見た上で赤髪。雄二に勝ちたいのか聞いてきているのだ。

誰が見ても勝敗が明らかな状態であるにもかかわらず。


「それはもちろん勝ちたいさ。でも、そんなこと聞いてどうするんだよ。

正直自分で言うのもなんだけど、だいぶ絶望的だと思うんだけど……」

「ふっ。何を言い出すかと思えば。勝たせてやるさ。」


彼女のその言葉は冗談でも、虚言でもなさそうだ。

そう思えるほどにその言葉には自身が溢れていた。

だがやはり、疑念は払拭できない。

その言葉を正しいとする根拠が見えないからだ。


「さあ、どうなんだ?勝ちたいのか?それとも戦いごっこをしたいだけなのか?」

「……勝ちたい。ロゼ、俺を勝たせてくれ」

「了解だ。お前の望みを叶えてやろう。

ただし、私の願いも叶えてもらうがな……」


そんな交換条件聞いてないぞと反論したいところであったが、それはかなわない。

ロゼが指を鳴らすと辺りは白く輝き、冬夜の視界を奪っていったからだ。

更に辺りの輝きは視界だけでなく、冬夜の意識さえも奪っていった。

――――


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