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「皐月くんも立花さんも朝から元気ですね。
夫婦漫才が終わったなら早く席に着いてください。
他の生徒の邪魔になりますから。」
「誰がだ!」
「誰がよ!」
いつの間にか教室に来ていた神崎にそんな事を言われてしまう。
神崎はいつも通りのニコニコ顔でいつも通りの嫌がらせなのだろう。
冬夜は時計を確認と確かにもうすぐホームルームの時間だった。
神崎が教室に来るのも文句を言われてしまうのも納得だ。
納得している冬夜とは裏腹に陽菜納得していない様子だが。
「なんで、あんたがここにいるのよ。
ホームルームはあんたの科目じゃないでしょ?」
「悲しいですね。
私のクラスの生徒は担任の先生に優しくないみたいですね……」
神崎はそう言ってハンカチを取り出し涙を拭うふりをする。
一方陽菜は絶望した表情をしている。
彼女がこんなにも喜怒哀楽が激しいと思わなかった冬夜にとって、この陽菜様子はとても新鮮味を感じる。
「はぁ?本気で言ってるわけ?」
「私は教師生活において嘘をついたことはないですよ。
ホームルームを始めますから席についてください」
三人は自席を確認し、席に着く。
教室には6列席が用意してあり、1列あたり6人座れるようになっている。
冬夜の席は入口側から見て左から三列目の前から5番目の席だ。
左隣にはどういう運命なのか陽菜が座っている。
見た所名前順とかではないので、おそらく適当に決めたのだろう。
ちなみに美琴は左の一番前という席だ。
「えー皆さん。はじめましての方はほとんど居ないと思いますが、神崎と言います。
今年このクラスの担任をする事になりました。よろしくお願いします
――――」
その後も神崎の話が続いていく。
冬夜もぼーっとその話を聞いて居たが、突然後から肩を叩かれる。




