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「なんで?なんかあるのか?」
「あれは学部が違うのよ。
私たちのはこっち」
そう言う陽菜が指さす先には何やらボロボロのベニヤ板でできた看板らしきものがある。
よく目を凝らしてみるとこちらも何か張り紙がしてあるようだ。
「え?あれがそうなの?」
「そうよ。うちの学部はこの学園ではあまり良い立場に居ないから色々あるのよ。
さ、行くわよ冬夜」
陽菜は流石に慣れているのか周りの様子を気に止めることなく看板の方へと向かっていく。
ボロ看板の周りにも数人人がいるが誰も喜んだり、落ち込んだりしている人はいなかった。
「あ、来たわね冬夜。クラスは同じだったわよ」
「本当?それは一安心だな」
そう言われ彼女が見ている掲示に冬夜も目を向ける。
どうやら一学年2クラスしかなく、その人クラスも40人を切る程度しかいない。
それもあり、冬夜は自分の名前を苦労せず見つけることが出来た。
どうやら冬夜と陽菜は1組になるようだ。
「これだけ生徒が少ないと楽しみようがないわね。
知らない名前がまずないもの。
さっさと教室に向かいましょ冬夜」
冬夜は陽菜に続いて建物へと入る。
外観からも分かったが、校舎自体は整備されていないといったことはなく、むしろとても綺麗に整備されているように感じる。
看板が看板だっただけに少し心配していた冬夜はホッと一息つく。
「校舎は綺麗なんだな。」
「当たり前よ。ボロ校舎なんかにしてたらすぐ倒壊するわ」
彼女に連れていかれた教室は2階の角だった。
教室数はあまりなく、1フロアに4つしか無い。
高さも3階までしかないため、小さめの校舎なのだろう。




