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「学園の生徒ってこんなに居たんだな」
いつも通っていた学園への道は投稿する学生達で賑わっていた。
春休み中は多少生徒を見る程度であり、ここまで人がいるのは初めてだ。
投稿する生徒は大抵が徒歩だが、中には自転車やバイクを使っている人もいる。
おそらく、そういう生徒達は学園の敷地内でも遠くの方に住んでいるのだろう。
冬夜はたまたま徒歩で通える程度の寮に入れてもらった事を内心感謝していた。
「これだけの規模の学園だもの生徒もそれ相応に多いわ。
だけど春休みは実家に帰ったりする人も居るし、わざわざ学園に向かう人も少ないからあまり見かけないけどね」
そのような事を話しながら歩いていると、程なくして学園に辿り着く。
学園も春休みとはうってかわり、生徒で溢れかえっていた。
人が多いこともあり、とても活気がある。
「すごい人だな。なんでみんな外にいるんだ?」
「クラス分けの掲示が出てるからよ。
うちの学園は毎年クラス替えがあるから、ああいう風に盛り上がるのよ。」
言われてみれば人だかりが出来ている先には派手な装飾をされた大きな看板が立てられている。
なにか張り紙がしてあるようだが、恐らくそれがクラス分けの掲示なのだろう。
生徒たちの中には手を取り新しいクラスを喜ぶ人。
涙ながらに去年のクラスメイトと別になることを落ち込む人。
あちらこちらでクラス分けを楽しむ人たちがいた。
「じゃあ、早速見に行こう陽菜。
俺の名前もあるのかな」
「待ちなさい冬夜!」
ワクワクしながら掲示を見に行こうとしたところを陽菜止められてしまう。




