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「ふー、ごちそうさま」
「お粗末様でした」
陽菜の料理を堪能し、一息つく。
そこで、大事なことを思い出す。
「あ、俺の部屋どうなってんだろう」
「そうね。多分元の部屋と同じようになってると思うけど、見といたほうが良いかもしれないわね。」
後片付けはやっておいてくれるとのことなので、言葉に甘えて自室?に向かうことにする。
「ただいまー?」
陽菜がやっていたように学生証をかざし部屋に入る。
学生寮なので当たり前だが部屋の作りは陽菜の部屋と同じようだ。
玄関キッチンを抜け部屋へと入るとそこの後継に驚く。
「俺の部屋とほぼほぼ同じようになってるじゃんか……」
部屋の広さや部屋数が違うため完全再現とはなっていないが、概ねそのままと言える部屋の配置となっている。
元の部屋からベッドだけこの部屋に配置されていないため、もう一つある部屋を寝室として使えということなのだろう。
「寝室は陽菜の部屋では見てなかったな。どうなってるんだ?」
寝室とされている部屋は4畳程の広さとなっていた。
冬夜の部屋にあったベッドが置いてあるため、先程の部屋と比べると劇的に狭く感じる。
確かにこの部屋の広さでは寝室くらいでしか使えないだろう。
部屋の家具についても冬夜の部屋にあったベッドが置いてあるだけになっている。
「なろほどな。正直ここまで綺麗に持ち出されていると怖さも感じるんだが……
なんだかいきなり知らないとこに放り出されて落ち着かないし、陽菜の部屋に戻るか」
戻ろうとした矢先、爆発音とも取れる大きな音が広い部屋から聞こえてくる。




