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「じゃあ、冬夜夕飯はなににする? 」
「じゃあもなにもそう言う話してなかっただろ!? 」
学園からの帰り道、陽菜は唐突にそんなことを言い出す。
修練場の後片付けから、ここまでの道のりで他愛ない雑談しかしていなかった。
ちなみに内容としては最近話題のテレビ番組や本など、世間話としてよく話されるような内容だ。
「だって、冬夜おなかすいてるでしょ? 」
「そりゃおなかすいてるけど……そういや今日から寮に帰らなきゃいけないのか」
「そうね。引っ越し直後だしご飯どうするのかなって思ったのよ」
陽菜の意見ももっともだ。
だが、今日学園の寮に帰ることすら忘れていたのだ。ご飯の容易など考えて居るわけがなかった。
今日引っ越してきた以上、家に食材はない。
なので、これから買い出しに行くか、どこかで食べて帰るのかの2択になる。
しかし、冬夜はこの辺の地理に詳しくないためこれらの選択肢を選びにくい。
「考えてなった……陽菜はどうするつもりだったんだ? 」
冬夜は素直に答えることにする。
聞いてきた本人に合わせれば外れは無いと思ったからだ。
それを聞いて陽菜は少し考えた様子を見せる。
「そうね。私は家で食べようと思ってたのだけど、冬夜がなにも考えてないとは思わなかったわ」
「まぁ、そんなこと考えてる暇も無かったしな」
「それもそうね。じゃあ一緒に食べましょ。冬夜の分くらい作ってあげるわ」
無事、ご飯の問題を解決した冬夜は陽菜について寮へと向かうことにする。




