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「なるほどな。じゃあ、普段から少しは魔力について意識した方が良いのか」
「そうね。学園外では気にしたほうが良いかもしれないわね」
そこから彼女の説明は再び始まった。
魔力で起きる現象は全て、他から干渉されてしまうと効果が下がってしまうそうだ。
例えば自分の使った魔術に対し、相手が何かしらの魔術で対抗した場合、多かれ少なかれ効果が下がってしまう。
「と言うことは、今陽菜にダメージを与えられたのは、陽菜がなにも干渉しなかったからってことなのか?」
「ま、そうよ。まさかほぼほぼ一般人相手から攻撃を貰うとは思わないもの。なにもしてなかったわよ……」
あの時の事は相当予想外だったのか、どこか落ち込んでいるように見えなくもない。
実際あの戦いは予想外の連続だったのだろう。
そもそも、陽菜には冬夜が壁を破れるとすら思っていなかったのだ。
最後の罠も最悪のケースとして用意していたもので、使ったことすら驚きだった。
「次は全力の陽菜と戦えるといいな」
「そうなると良いわね。でも、私相当強いわよ?」
彼女の言葉が嘘では無いことくらい冬夜でもわかる。
先程の戦いですら陽菜は遊びながらで圧倒していたのだ。
まともに戦ったらどうなるかくらい想像に容易い。
「そうだろうな……そういや、この後はどうするんだ?」
「ん?まだ冬夜がやるなら私は付き合うけど、もう帰るのも良いんじゃない?」
確かに陽菜の言う通りだ。
結構な時間が経って居たのか、日が傾き始めている。
これ以上続ける体力もないし、続けると遅くなってしまうだろう。
彼女の言う通り、大人しく帰ることにする。




